2008 Fiscal Year Annual Research Report
FRP破材の非粉塵飛散型セメント焼成用リサイクル製品の開発
Project/Area Number |
18206090
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Research Institution | National Maritime Research Institute |
Principal Investigator |
秋山 繁 National Maritime Research Institute, 構造・材料部門, グループ長 (80415801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅澤 忍 独立行政法人海上技術安全研究所, 構造・材料部門, 上席研究員 (40371091)
牛嶋 通雄 独立行政法人海上技術安全研究所, 構造・材料部門, 主任研究員 (50462867)
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Keywords | 海洋環境 / 廃棄物再資源化 / FRP廃船 |
Research Abstract |
FRP破材の粉砕及びFRPリサイクル製品製造の効率化を図るため、FRPリサイクル製品製造装置の周辺機器として試料空気搬送機を取付け、FRPリサイクル製品から約3mm未満の大きさの粉体を分別・回収するための振動ふるい機を製作した。 FRPリサイクル製品の製造条件を実験的に検討し、最適設定値として、製品取り出し口温度95℃、FRP粉体の寸法3mm以下、FRP粉体の使用済み農業用ポリエチレンシート(農ポリ)に対する混合比(重量比)1:9、FRPリサイクル製品の大きさ3〜10mmが得られた。 FRP464kgと農ポリ4176kgを用いてFRPリサイクル製品4.64トンを製造し、FRPリサイクル製品4.56トンを用いてセメント工場においてセメント焼成実証試験を行った。試験の結果、キルン投入による微粉炭との完全な代替は無理であるが、一部を代替することによるリサイクル処理は可能であることが確認された。また、処理工程での粉塵飛散は発生しないことが確認され、本FRPリサイクル製品の有効性が確認された。 塩素濃度については、水中処理によってFRP粉体の塩素濃度が低減できることは確認できたが、農ポリに付着したゴミに塩素濃度の高いものが見受けられ、農ポリの清浄処理の必要性が検討事項として残った。ただし、キルンへの投入において、塩素濃度の悪影響は無かった。
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