Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅沼 宏 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 准教授 (50250717)
森谷 祐一 東北大学, 大学院・工学研究科, 講師 (60261591)
伊藤 高敏 東北大学, 流体科学研究所, 准教授 (00184664)
村岡 洋文 独立行政法人産業技術総合研究所, 地圏資源環境研究部門・地熱資源研究グループ, グループ長 (20358146)
相馬 宣和 独立行政法人産業技術総合研究所, 地圏資源環境研究部門・地圏資源工学研究グループ, 研究員 (40357330)
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Research Abstract |
本研究は,島県天栄村岩瀬湯本地区を具体的なEIMYモデル地区として取りあげ,本地域に賦存する地熱資源,小水力資源,風力,太陽光に着目して,持続可能性,地域メリットを追求した総合再生可能エネルギーシステムを設計・提示するとともに,一連の手順の検証を行うことによりEIMYのスリムな設計手法を構築することを目的として実施している。本年度の主な成果は以下の通り。 *水圧刺激試験とその解析(新妻,浅沼,森谷,伊藤,村岡,相馬) -水圧刺激試験:水圧刺激,検層,揚水試験を実施する。同時に以下の計測/モニタリングを実施した。(a)刺激時の圧力-流量曲線,圧力温度流量検層結果,揚水試験結果から,刺激された岩体の深度および透水性の変化を検出した。(b)リアルタイムAE源位置標定により,刺激された領域の時空間分布をモニタリングし,岩体の応答に関した情報を刺激工程ヘフィードバックした。(c)近傍の温泉への環境影響モニタリングを行った。 -AEの超解像解析:超解像マッピング技術を適用し,刺激された部分の微細構造,応力場を推定した。さらに岩体の滑り方向・量,透水性の変化等の水圧刺激に対した応答を推定した。 -刺激領域の総合評価:申請者らがこれまでに開発した貯留層シミュレータを使用して,採取可能な熱エネルギー量および揚水可能な熱水量/温度とそれらの経時変化,持続可能な採取量を推定した。 *地熱利用システムの設計(新妻,森谷,相馬) -地熱利用システムのモデル化と設計:水圧刺激試験により得られた情報をもとに,平成18年度に作成したEIMYシミュレータ中の各地熱利用システム部分のパラメータを決定し,シミュレーションにより,各システムを実現した場合の発電量,熱供給量,エネルギー単価,経済的持続性,環境効果等をシミュレートした。 -平成18年度に掘削した試験井を利用して地中熱ヒートポンプシステムの実証試験を開始した。
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