Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅沼 宏 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 准教授 (50250717)
森谷 祐一 東北大学, 大学院・工学研究科, 講師 (60261591)
伊藤 高敏 東北大学, 流体科学研究所, 准教授 (00184664)
村岡 洋文 独立行政法人産業技術総合研究所, 地圏資源環境研究部門地熱資源研究グループ, グループ長 (20358146)
相馬 宣和 独立行政法人産業技術総合研究所, 地圏資源環境研究部門地圏資源工学研究グラレープ, 研究員 (40357330)
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Research Abstract |
本研究は, 島県天栄村岩瀬湯本地区を具体的なEIMYモデル地区として取りあげ, 本地域に賦存する地熱資源, 小水力資源, 風力, 太陽光に着目して, 持続可能性, 地域メリットを追求した総合再生可能エネルギーシステムを設計・提示するとともに, 一連の手順の検証を行うことによりEIMYのスリムな設計手法を構築することを目的として実施している。本年度の主な成果は以下の通り。 総合再生可能エネルギーシステムの設計 -EIMYシミュレータの負荷として湯本地域の需要データを使用し, 平成19年度に設計した地熱利用システム, 地中熱利用システムをシミュレータの要素として組み込み実行した。初期コスト, 運用コスト, 環境メリット等を評価し, コストおよび経済的持続性の点から最適なシステム構成を導出した。 地域のエネルギーシステムの提示 -設計された総合再生可能エネルギーシステムについて, 本地域を対象として実施してきた社会・経済システム調査結果をもとに, 経済外部的価値, 地域での運用方法, システム導入による社会システムの変化等を検討した。 -外部条件が変化した場合について, システム構成の変化, 持続性の変化等を検討した。 総括 -本研究で導入された設計, 試験, 評価法について, その妥当性, 性能と限界, 今後の課題等をまとめた。 -次世代地熱利用技術を利用した地域のための地熱エネルギーシステム, および総合再生可能エネルギーシステムの設計法を検討した。ここでは特に, エネルギーおよび経済性の点で持続性のあるシステム, あるいは, 調査・設計・開発にかかるコストを極力削減したスリムなシステム設計法に主眼をおいた方法について検討した。 -総合再生可能エネルギーシステムを中山間地域に導入することによる社会, 経済システムの変化を検討した。これによりEIMY導入による持続可能かつ低環境負荷の社会システムのあり方を提言した。
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