2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
Integrated studies on signaling and physiological function of green tea catechin through the catechin receptor
Project/Area Number |
18208012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Food science
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
TACHIBANA Hirofumi Kyushu University, 大学院・農学研究院, 准教授 (70236545)
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Project Period (FY) |
2006 – 2009
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Keywords | EGCG / 緑茶 / 受容体 / シグナリング / 67LR / カテキン / 機能性 |
Research Abstract |
研究代表者は、多彩な生理作用を有する緑茶の主要成分エピガロカテキンガレート(EGCG)と特異的に結合し、その機能性を担う細胞膜受容体があるとの独自のコンセプトのもと、緑茶カテキン受容体の同定に世界で初めて成功した(本成果は、成果を掲載したNature Struct. Mol. Biol.の表紙を飾るとともに、プレス発表論文として全世界に発信された)。一方、本受容体分子に関する基礎的情報(発現組織や発現制御機構)は非常に乏しく、受容体分子としての具体的な働き(シグナル伝達機構)に関する研究は手つかずのままであった。 そこで本研究課題では、緑茶カテキンを生体内シグナル因子(受容体のリガンド)として捉え、受容体を介したカテキンの機能性発現機序を明らかにし、緑茶カテキンを機能性素材として、安全かつ効果的に活用した食品を創製するための分子的基盤に資することを目的とし、以下の研究項目を遂行している。 1) 緑茶カテキンが受容体への結合を介して発現を制御する遺伝子/タンパク質を網羅的に解析する。 2) 緑茶カテキンが受容体に結合した後どのようにしてその生理作用を発現するのか、その機能性発現に関与する因子を同定する(緑茶カテキン受容体を介したカテキンシグナリングの解明)。 3) 多彩な緑茶カテキンの生理機能は、受容体を介した作用かどうかの検証。 4) 受容体分子中のカテキン結合領域の同定、ならびにカテキン感受性遺伝子の遺伝子配列情報に基づいた緑茶カテキン感受性に関係するSNPsを解明する(緑茶カテキンの効き方における個人差の遺伝的背景の解明)。 5) 緑茶カテキンの受容体への結合を促進(もしくは阻害)する食品成分を明らかにする(緑茶カテキンの機能性を高めるための「食べ合わせ」の科学)。
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[Journal Article] The 67kDa laminin receptor as a primary determinant of anti-allergic effects of O-methylated EGCG2007
Author(s)
Fujimura, Y., Umeda, D., Yano, S., Maeda-Yamamoto, M., Yamada, K., Tachibana, H.
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Journal Title
Biochem. Biophys. Res. Commun. 364
Pages: 79-85
Peer Reviewed
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