2006 Fiscal Year Annual Research Report
単為発生マウスをモデルとしたインプリント遺伝子による個体発生制御機構の解明
Project/Area Number |
18208024
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
河野 友宏 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80153485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
外丸 祐介 広島大学, 自然科学研究支援開発センター, 助教授 (90309352)
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Keywords | ゲノムインプリンティング / 単為発生 / マイクロアレイ / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
卵子(雌)ゲノムから構成されるマウス胚(二母性胚)の個体発生能を、インプリントとの関連から追及した。卵母細胞の核移植ではインプリント型を改変できない2セツトの父性インプリント遺伝子に注目した。一つは、マウス7番染色体遠位部に存在するIgf2-H19遺伝子、他の1セツトは12番染色体遠位部にあるDlk1-Gtl2遺伝子である。Igf2-H19遺伝子については、母方発現するH19遺伝子の転写領域と転写調節領域の計13kbを欠損したマウス(H19Δ13)を従来通り使用した。一方、Dlk1-Gtl2遺伝子の発現改変には、あらたに(Gtl2の上流にある転写調節領域(IG-DMR, intergenic differentially methylated region)を欠損させたマウスを導入し)活用した。このIG-DMR欠損マウスでは、雌アレルか6のGtl2の発現が抑制され、一方発現が抑制されていたDlk1の発現が活性化され、雄アレル型の遺伝子発現パターンを示す。これら2種の遺伝子欠損マウスを交配し、両遺伝子アレルを欠損した雌マウス新生仔を生産した。この新生仔より非正長期卵母細胞を採取し、二母性胚を核移植により作出して、高率に個体発生させることに成功した。また、マイクロアレイにより、二母性胚の遺伝子発現プロフアイルを作成し、受精胚と比較検討している。さらに、それらの胚からES細胞の樹立を開始した。
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