2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18209012
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
服巻 保幸 Kyushu University, 生体防御医学研究所, 教授 (90128083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩城 明子 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (30253454)
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Keywords | 脳神経疾患 / 統合失調症 / 遺伝統計学 / 多型 / 連鎖不平衡 / グルタミン酸伝達系 / 遺伝子改変マウス / PCP |
Research Abstract |
1)ゲノムワイド関連解析:ゲノムワイドに分布した約2万8千個のマイクロサテライトマーカーにつき、プールした1次、2次、3次サンプルを用いた関連解析の結果352個につき有意差を認めた。アレルの再現性の検討などによりさらにマーカー59個を選択し、マーカーの周辺約200kbの領域内の1,564個のTagSNPをHapMap日本人集団のデータをもとに選択し、1次、2次、3次サンプルを集積した症例、健常群のタイピングを行った。その結果167個について有意差を認めた。この中から各種検定で有意差が見られた31個のSNPについて1次、2次、3次サンプルとは異なる約2,400ペアの検体を用いて確認のためのタイピング中である。 2)PCP応答遺伝子:PCP投与(5mg/kg)1時間および4時間後のラットの脳の5部位(内側前頭皮質、側坐核、線条体、海馬、後帯状皮質)から、マイクロアレイを用いて生食投与群に比べ変化を来す90種類の遺伝子を見出し、その中で2倍以上の変化を来す10種類の遺伝子を定量的RT-PCR法により確認した。これらの遺伝子について、関連解析を行い6種類の遺伝子について解析を終了し2種類の遺伝子について関連を見出した。 3)遺伝子改変マウスの解析:先に関連が認められたGRIA4についてノックアウトマウスを作出し、戻し交配も進み行動解析中であり、統合失調症のエンドフェノタイプとして指摘されているPrepulse inhibitionの障害が、本変異マウスでも見られている。また同様に関連を認めているGRM3ノックアウトマウスについてコンディショナルターゲティング用ベクターによるES細胞のターゲティングが終了した。今後ノックアウトマウス作出を行う
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Research Products
(20 results)