2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18209027
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
千葉 勉 Kyoto University, 医学研究科, 教授 (30188487)
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Keywords | 遺伝子変異 / 染色体不安定性 / AID / H. pylori / reg蛋白 / STAT3 / IFNγ |
Research Abstract |
1) ヒトH.pylori感染胃粘膜、潰瘍性大腸炎粘膜におけるreg蛋白の発現を見たところ、regIα、reg4の強い発現が認められた。 2) そこでヒト胃、大腸粘膜細胞株を用いてreg遺伝子、蛋白の発現調節を検討した結果、H.pylori感染そのものは胃粘膜におけるreg蛋白の発現に影響しなかったが、種々のサイトカインのうち、IFNγ、IL6,IL22がregIαの発現を強く増強した。一方reg4の発現はサイトカインでは誘導されず、EGF,HGFなどによって強く誘導された。 3) 次にreg遺伝子のるしフェラーゼアッセイをおこなったところ、regIα遺伝子の上流にSTAT3結合部位があり、これがIL6/IL22 resonsiveサイトと一致していた。さらにregIα遺伝子にはIFNγ responsiveサイトも認められた。これに対してregIV遺伝子上流には、MAPKによって活性化されるサイトが存在していた。以上より炎症胃、大腸粘膜において、regIαは種々の炎症性サイトカインによって、reg4は増殖因子によって発現が増強し、炎症粘膜における増殖の亢進に関与しているものと考えられた。 4) AID-TGマウスを用いた実験で、胃、大腸、肝組織において、様々な遺伝子変異とともに、CGH解析によって種々の遺伝子増幅、遺伝子欠損が増強していた。さらにヒト胃粘膜細胞、大腸粘膜細胞、肝細胞を用いたin vitro実験で、H.pylori感染やAID導入によって、同じくCGH解析によって様々な遺伝子増幅、欠損が生じていることが明らかとなった。以上より、AIDの誘導は、遺伝子変異のみならず、染色体の不安定性にも関与しているものと思われた。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] A novel mouse model of hepatocarcinogenesis triggered by AID causing deleterious p53 mutations.2008
Author(s)
Takai A, Toyoshima T, Uemura M, Kitawaki Y, Marusawa H, Hiai H, Yamada S, Okazaki I, Honjo T, Chiba T, Kinoshita K
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Journal Title
Oncogene 28
Pages: 469-478
Peer Reviewed
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