2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18209030
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
松阪 泰二 Tokai University, 医学部, 准教授 (50317749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 家國 東海大学, 医学部, 教授 (80317768)
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Keywords | 糸球体硬化症 / ポドサイト / 蛋白尿 / キメラマウス / SV40 / HIV-1 / トランスジェニックマウス / 慢性腎不全 |
Research Abstract |
1.イムノトキシン(LMB2)の注射によりpodocyte傷害の誘発可能なマウス(NEP25)と、全身の細胞がアルカリホスファターゼ(PLAP)で標識されるROSA-PLAPマウスから構成されるNEP25〓ROSA-PLAPキメラマウスを総計17匹作製し、解析した。 (1)LMB2投与前と、LMB2投与9日後を比較すると、投与後に傷害されたpodocyteの割合は、投与前にLMB2のレセプター(hCD25)をもつ細胞の割合より大きかった。すなわち、本来LMB2のターゲットとなっていないpodocyteも傷害された事が示唆された。 (2)LMB2投与4日後に、一部のPLAP陽性のpodocyteの、nephrinの発現が減弱していた。したがってpodocyte傷害の拡大は、極めて早期から起こっている事がわかった。 (3)上記の現象は、LMB2投与前のhCD25の陽性率が高いマウス程、高頻度に認められた。すなわち、一次的に傷害されるpodocyteが多い程、二次的に傷害を起こすpodocyteが多い事がわかった。 (4)LMB2投与前にhCD25陽性率の低いキメラマウスにLMB2を投与し、42日後に解析した。hCD25陽性のpodocyteはすべて消失していた。一部の糸球体は硬化していたが、その割合は、LMB2投与前のhCD25(+)podocyteを含む糸球体の割合より小さかった。すなわち、傷害されるpodocyteが少数である場合、糸球体は傷害から回復する事がわかった。 2.Podocyte特異的にSV40Tの発現誘導可能なマウスの解析の結果、cell cycleに再入した大部分のpodocyteは初期にはおおむね正常な形質を示した。しかし、少数のmitosisをおこした細胞は、著しく傷害されていた。 3.上記マウスから、独自の培養podocyteを樹立した。
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[Journal Article] An essential role of the universal polarity protein, aPKClambda, on themaintenance of podocyte slit diaphragms2009
Author(s)
Hirose T, Satoh D, Kurihara H, Kusaka C, Hirose H, Akimoto K, Matsusaka T, Ichikawa I, Noda T, Ohno S.
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Journal Title
PLoS ONE. 4(1)
Pages: e4194
Peer Reviewed
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