2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18209031
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
北本 哲之 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (20192560)
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Keywords | 遺伝子 / 感染症 / 神経科学 / 痴呆 / プリオン |
Research Abstract |
硬腰移植後のCJDは2つに分類される。1つは、シナプス型の異常プリオン蛋白沈着をしめし、典型的な孤発性CJDのMM1と同じであるので感染源はMM1プリオンと考えられている。もう1つは、遺伝子は129Met/Metであるにも関わらず脳に多数のアミロイド斑をみとめ, ウエスタンの分子量がタイプ1と2の中間的分子量を示す硬膜CJD(dCJD/PLと略する)であり、孤発性CJDでは全く認められないような新規のCJDである。我々は、vCJDプリオンの感染実験の実験中にvCJDプリオンがヒトのプリオンであるにも関わらずウシ型プリオン蛋白のノックインマウスに容易に感染するというトレースバック現象を見いだしたので、この感染源が不明のdCJD/PLがどのプリオンに由来するかを検討した。感染実験では、dCJD/PLは、Ki-Hu129V/Vマウスで300日の潜伏期間、Ki-Hu129M/Mでは、520日以上の潜伏期間を示しトレースバック法からはVVのヒトからの感染を示唆した。このトレースバック現象を検証するために、VV2プリオンをKi-Hu129M/Mマウスに感染させ、このマウスのウエスタンブロットの結果がdCJD/PLのプリオンと全く同じ分子量に移動すること、そして組織学的に多くのアミロイド斑が出現することを明らかとした。つまり、VV2プリオンが129Met/Metのヒトに感染した結果dCJD/PLが新しく出現することを示したわけである。更に、この新しいプリオンをKi-Hu129V/Vマウスに感染させたところ306日で発病し、Ki-Hu129M/Mマウスでは684日も潜伏期間が必要であることを明かとし、トレースバック現象がプリオン感染源を同定するのに有効であることを証明した。当初に掲げた研究日標をほぼ完壁に遂行し、その結果を学術論文として報告した。
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[Journal Article] Coexistence of Creutzfeldt-Jakob disease, Lewy body disease, and Alzheimer's disease pathology : An autopsy case showing typical clinical features of Creutzfeldt-Jakob disease2009
Author(s)
Haraguchi T, Terada S, Ishizu H, Sakai K, Tanabe Y, Nagai T, Takata H, Nobukuni K, Ihara Y, Kitamoto T, Kuroda S.
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Journal Title
Neuropathology (in press)
Peer Reviewed
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