2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18209036
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
瀧川 雅浩 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80115873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋爪 秀夫 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (50237921)
八木 宏明 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (20242779)
伊藤 泰介 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90293638)
堀部 尚弘 浜松医科大学, 医学部, 助手 (10306277)
瀬尾 尚宏 浜松医科大学, 医学部, 助手 (50283354)
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Keywords | 悪性黒色腫 / 免疫療法 / 臨床試験 / 細胞障害性T細胞 / ペプチド / ランゲルハンス細胞 / ワクチン |
Research Abstract |
経皮ペプチド免疫療法(PPI)は、角質層を剥離した皮膚にペプチドを貼付することによって強力な細胞障害性リンパ球(CTL)反応を誘導する簡便で非侵襲的な免疫アプローチである。我々は、角層バリア破壊の後のヒトの皮膚では、表皮のランゲルハンス細胞はHLAと活性化分子の発現を増強して機能的に成熟し樹状突起の数を減らして遊走することを示した。さらにHLAクラス1拘束性の抗原ペプチドをもちいたPPIによりMHC-ペプチドテトラマー/ペンタマー陽性でIFN-γ産生性のCD8+細胞が末梢血中に出現した。メラノーマ関連のペプチドを用いたPPIによる実際の臨床試験では、7人のメラノーマ患者のうちの4人で病変のサイズを減らしたり腫瘍の更なる出現を抑制した。これらの臨床的効果は、縮小しつつある病変にテトラマー/ペンタマー陽性でin vitroにおける細胞障害性活性を有するCD8陽性T細胞が浸潤することによりもたらされることがわかった。PPIの副作用としてはメラノーマ患者での、白斑の出現を除いて、局所的にも全身にも毒性または自己免疫性を誘導しなかった。これらの結果からPPIは癌治療の臨床における新しい治療戦略となり得ることが示された。今後は、さらに多くの症例にたいして治療を行い、個々の症例においてPPIが効果を発揮しやすい条件や、効果が得られなかった症例においてどのような阻害因子が関与しているのかを検討し、最も効果的な手技、方法を確立していく方針である。
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Research Products
(2 results)