2008 Fiscal Year Annual Research Report
アレイ技術を基盤としたオーミクス解析による口腔癌の診断・治療標的分子の探索
Project/Area Number |
18209059
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
天笠 光雄 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00014332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲澤 譲治 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (30193551)
鵜澤 成一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (30345285)
井本 逸勢 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 准教授 (30258610)
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Keywords | 口腔癌 / ゲノム / エピゲノム / 診断マーカー |
Research Abstract |
網羅的かつ迅速に口腔癌の「癌化」および「悪性化」の基盤にある遺伝子異常を解明し、「個性診断」や「分子標的治療」に必要十分な癌関連遺伝子を同定することを目的に、ゲノム・エピゲノムレベルから蛋白レベルまでのアレイ技術を中心とする多項目遺伝子異常解析、情報の完備した臨床検体収集と解析、詳細なゲノム情報完備した細胞株を駆使した遺伝子機能解析を展開し、以下の結果を得た。 1.口腔癌とその前癌病変の臨床検体収集と臨床・病理学的データのデータベース化 口腔癌とその前癌病変について、マイクロダイセクションを行い異常の検出率を高めた解析材料(DNA, RNA)の抽出、組織標本保存と組織アレイ作製、臨床病理学的情報の収集とデータベース化を行った。 2.ゲノム異常・エピゲノム異常を指標とする標的遺伝子候補の同定 自作BACアレイや高密度オリゴアレイにより検出、マッピングしたゲノムコピー数異常領域(増幅・ホモ欠失)に座位する遺伝子群から、リアルタイムPCR法や発現アレイによる発現パターン、組織染色による臨床検体での発現様式とその臨床病理学的因子との相関、口腔癌細胞株を用いた遺伝子の強制発現や発現抑制(siRNA)による細胞増殖への関与などを解析することで、標的遺伝子候補を絞りこんだ。MTNR1Aなど癌抑制遺伝子候補については、DNAメチル化異常の発現消失への関与に注目し、スクリーニングと詳細なメチル化解析も行った(発表論文3)。 3.口腔癌同一検体内における網羅的遺伝子発現解析 口腔癌の同一個体内からレーザーマイクロダイセクションを用いて、正常上皮、異形上皮、癌組織を採取し、網羅的遺伝子解析を行い、各形態と特徴ずける遺伝子群の存在を明らかにした。
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Research Products
(5 results)