2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
Reconstructing the study of Hemudu Culture : Multi-disciplinary research of Tianluoshan site, Yuyao, China.
Project/Area Number |
18251009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 海外学術 |
Research Field |
Archaeology
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
NAKAMURA Shinichi Kanazawa University, 歴史言語文化学系, 教授 (80237403)
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Project Period (FY) |
2006 – 2009
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Keywords | 考古学 / 先史学 / 学際研究 / 河姆渡文化 / 田螺山遺跡 |
Research Abstract |
河姆渡文化の遺跡である余姚田螺山遺跡を対象として以下の研究を行う。(1) 土器編年の確立と暦年代の確定、(2) 石・玉器の原材産地推定と製作・使用法の復元、(3) 木器・編物の素材同定と製作・使用法の復元、(4) 生業基盤の解明、(5) 古環境の復元。 (1) については、土器編年研究と高精度放射性炭素年代測定とを併せ行うことで、土器型式の年代幅ならびに遺跡の存続期間を明らかにする。(2) については、石・玉材の岩石・鉱物学的鑑定と遺跡周辺の踏査から原材産地の推定を行う。また、製作・使用痕観察と実験から製作技法と用途を復元する。(3) については、遺物切片の顕微鏡観察により素材植物の同定を行う。また、製作・使用痕の綿密な観察、製作・使用実験、民族例との対比から製作・使用の実態に迫る。(4) については、動植物遺存体の定性・定量分析から食料資源のバラエティーを明らかにする。稲についてはDNA分析を実施し、遺伝学的特性を解明する。また、人骨の古栄養学的分析から食餌内容についての傍証を得る。(5) については、土壌の花粉・珪藻・プラントオパール分析などにより、当該期の環境変遷を跡付ける。特に、海進・海退について高精度の復元を行う。
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Research Products
(11 results)