2006 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化と開発途上国のガバナンス構築-アンデス諸国の比較研究-
Project/Area Number |
18252005
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
村上 勇介 京都大学, 地域研究統合情報センター, 助教授 (70290921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二村 久則 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 教授 (30156939)
山崎 圭一 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (10282948)
安原 毅 南山大学, 外国語学部, 助教授 (70247667)
遅野井 茂雄 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (60257441)
幡谷 則子 上智大学, 外国語学部, 助教授 (00338435)
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Keywords | ガバナンス / 民主主義 / 経済開発 / 社会的共存 / 文化的多様性 / 制度 / 社会変動 / アンデス諸国 |
Research Abstract |
平成18年度は、本研究計画の初年度にあたり、1980年代以降の変動と不安定化の現状について、学術的な調査研究をアンデス諸国において実施する段階に該当した。構造的な諸要因との関連に焦点を当て、不安定化の背景を各ごとに解明することに主眼を置いた。またその中で生じている内発的なガバナンス構築に向けての基礎的条件や萌芽の動きについても着目した。この調査研究は、研究対象国を、ボリビア、エクアドル、ペルーの第一グループと、コロンビア、ベネズエラの第ニグループに分けて実施することになっていて、平成18年度は、第一グループがエクアドルを、第ニグループはコロンビアを主たる対象として調査研究を実施した。具体的な活動は次の通りであった。まず、これまでの準備をふまえ、5月に全体の打ち合わせを兼ねた研究会を開催した。この研究会では、調査研究の目的と内容、現地における実施方法について話し合い、各自の調査課題と分析枠組について相互検証を実施した。また、政治、経済、社会・文化の各班に分かれての検討も行った。他方、6月までに、海外共同研究者と連絡をとり、現地調査実施計画の詳細を決定した。7月から10月の間に、研究分担者が調査地に赴き、調査研究を実施した。この実施に際しては、海外共同研究者と協力した。調査テーマは、政治体制変動、政党制、政治参加と政治意識、経済構造、開発政策、地方分権化、社会階層構造、民族間関係と先住民社会の変容である。調査終了後には、研究分担者と海外共同研究者との間で調査結果について予備的な分析を行った。現地調査実施後、1月に、第一グループと第ニグループの研究会を各々開催し、各々の現地調査結果について議論した。そして3月には、全体の研究会を開催し、第一グループと第ニグループの現地研究成果をつきあわせて検証した。また、その検証をふまえ、内発的なガバナンス構築のための諸条件と制度についての予備的な検討を行った。
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Research Products
(7 results)