2006 Fiscal Year Annual Research Report
フタバガキ科の系統地理学的研究と産地識別のための塩基配列データベースの構築
Project/Area Number |
18255010
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
津村 義彦 独立行政法人森林総合研究所, 森林遺伝研究領域, 室長 (20353774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 洋佳 農業, 生物特定産業技術研究機構・中央農研, 主任研究院 (00355489)
戸丸 信弘 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (50241774)
谷 尚樹 独立行政法人森林総合研究所, 森林遺伝研究領域, 主任研究員 (90343798)
上野 真義 独立行政法人森林総合研究所, 森林遺伝研究領域, 研究員 (40414479)
SZMIDT E.Alfred 九州大学, 理学部, 助教授 (70325497)
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Keywords | フタバガキ科 / 遺伝構造 / 産地識別 / 系統地理 / 遺伝的多様性 |
Research Abstract |
情報量の多いDNAマーカー作成のためにShorea leprosulaの実生及び内樹皮からRNAを抽出し生成後、cDNAライブラリーの構築を行なった。このライブラリーのcDNAクローンの約3000について塩基配列の読み取りを行なった。このうちunigeneは約1800クローンあった。このDNAの塩基配列の情報をもとに、これらの遺伝子をPCR増幅できるPCRプライマーのデザインを行ない、384組のPVRプライマーを合成した。PCR増幅を確認するためにS.leprosulaのDNAで増幅を確認したところ、8割以上でシングルフラグメントが増幅された。 S.leprosulaの集団サンプルを収集するために、インドネシアのカリマンタン島のナガピノの上流にあたる森林でPT Sari Bumi会社が伐採を行なっている森林に設定された3カ所のS.leprosulaの次代検定林を訪れ材料の収集を行なった。それらはBukit Baka産で31家系、Bukit Baka産で55家系、Gunung Bunga産のShorea leprosulaの55家系の材料で作成された次代検定林であった。それぞれの家系から1個体ずつを採取した。そのため採取した集団は2集団となる。またここではBukit Baka産のS, parvifoliaも43個体収集することができた。これらの材料はDNA抽出を行なうためシリカゲルで乾燥させ日本に持ち帰った。また帰国後、全てのサンプルについてDNA抽出を行なった。
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