2006 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ大陸における疾患感受性を規定するウシ主要組織適合遺伝子の検出技術の実用化
Project/Area Number |
18255013
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
間 陽子 独立行政法人理化学研究所, 辻本細胞生化学研究室, 先任研究員 (50182994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹嶋 伸之輔 独立行政法人理化学研究所, 辻本細胞生化学研究室, 協力研究員 (60342812)
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Keywords | ウシMHC(BoLA) / アメリカ大陸 / BoLAクラスII対立遺伝子 / PCR-SBT法 / 牛白血病発症の感受性 / 牛白血病ウイルス(BLV) / DNAタイピング法 / 疾患感受性 |
Research Abstract |
1.協同研究体制が整い直ぐに研究が開始できる米国ワシントン州とアルゼンチンに焦点を絞り調査を行った。 (1)ワシントン州およびアルゼンチンでは、乳用としてホルスタイン、肉用としてヘレフォードあるいはアンガスを選択。各品種別に、健康対照牛100頭を海外共同研究者の協力の元に採血し、ゲノムDNAの抽出を行った(計300頭)。採取したサンプルは日本に持ち帰り、ウシ主要組織適合(MHC)(BoLA)クラスII DRB3遺伝子の多型性の解析およびBoLAクラスII DQA1,DQA2及びDQA3遺伝子の多型性の解析をPCR-Sequence based typing(SBT)法を用いて行う予定である。 (2)牛白血病発症を規定するBoLA対立遺伝子のタイピングのために、米国ワシントン州の牛白血病ウイルス(BLV)汚染地域の農場を中心にして、採血を行い、BLV抗体の有無、リンパ球数、異型リンパ球の有無、BLVプロウイルスの組み込み様式および臨床診断等から、未発症健康と前癌状態であるリンパ球増多症(PL群)の2つの病態に分類した。海外共同研究者の協力の元に、未発症健康とPLの各牛群100頭の採血を目指して検査を行っている。 2.これまでに日本に多い品種のみで遂行してきた方法(PCRプライマーの配列の検討、PCRの温度や時間など)の改良を行っている。また、BoLA-DRB3、-DQA1、-DQA2およびDQA3の各遺伝子牛白血病発症に対して抵抗性と感受性を規定する対立遺伝子を識別できる簡単で大量にこなせる新しい診断技術のを開発を行っている。
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Research Products
(6 results)