2009 Fiscal Year Annual Research Report
リコンフィギュラブルコンピューティングシステムにおける高速計算方式の確立
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18300013
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
丸山 勉 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (00292532)
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Keywords | リコンフィギュラブル / FPGA / 高速計算 / 書き換え |
Research Abstract |
パーソナルコンピュータの購入を行い、前年度に引き続き計算環境の整備を進めた。この計算環境を用いて、前年度に引き続ぎ、(1)N次元空間を1次元的に接続された演算ユニットで走査し計算を行う問題として、多次元空間におけるダイナミックプログラミングに基づくホモロジー検索の高速化の研究、(2)N次元空間を2次元的(アレイ)に接続された演算ユニットで走査し、計算を行う問題として、線分抽出問題、CLAHE法に基づくローカルコントラストの補正問題、任意の回転角、サイズを持つパターンの検出問題、(3)2のN乗の大きさの探索空間に対しN個の演算ユニットを用いて最適解の探索を行う問題として、充足可能性問題、および数独ソルバの高速化の研究を行った。また、これらと並行して、SIMD命令をサポートした複数のコアを持つマイクロプロセッサ、多数の並列に動作するコアを持つGPU等の最新のLSIとFPGAとの性能差を明らかにするために、幾つかの画像処理の問題を用いてこれらのLSIの性能評価を進めた。これらの研究成果に関して、論文誌および国際学会において発表を行うとともに、国際学会、論文誌への投稿を行った。また、これらの研究の評価結果をもとに、問題の対象空間の特徴、その空間を走査する演算ユニットの接続状態の特徴、各演算ユニットにおいて参照される対象空間の一部の次元と形状をパラメータとして、高速化回路の一般化をはかり、そのライブラリ化の検討を進めた。また、画像処理問題を対象とした、よりC言語のレベルに近いハードウェア記述言語の仕様検討を行い、その処理系の開発を継続して行った。
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