2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18300021
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
福田 晃 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (80165282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 啓二郎 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 教授 (40117057)
櫻井 幸一 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 教授 (60264066)
岡村 耕二 九州大学, 情報基盤センター, 助教授 (70252830)
中西 恒夫 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 助教授 (70311785)
北須賀 輝明 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 助手 (70343332)
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Keywords | 情報ネットワーク / ユビキタスコンピューティング / ユニバーサルデザイン / プロダクトライン開発方法論 |
Research Abstract |
人に寄り添うコンピューティング環境のグランドデザインとして,ユニバーサルデザインの7原則のうち次の5原則にのっとった設計指針の導入を検討した. 「1.誰にでも公平に利用できること」「2.使う土で自由度が高いこと」,「3.使い方が簡単ですぐにわかること」,「4.必要な情報がすぐに理解できること」,「5.うっかりミスや危険につながらないデザインであること」 これらの原則に対応する設計指針の導入を容易にするために,プロダクトライン開発方法論を適用することを検討した.プロダクトライン開発方法論はコンピューティング環境を構成する機器やサービス(以降製品)の多様性に対して統一的な開発方法を提供することが可能で,互いに共通部を持つ製品系列の開発の早い段階から共通部を抽出する.これにより開発効率のみならず設計指針を複数の製品に確実に浸透させる手段としても非常に有効である.すなわち,原則1から5に対応する設計指針を製品やサービスに適用する際に,適用すべき設計指針の数や製品数が増加しても均一かつ適切に指針を適用することが可能となる 原則2に関して,システム構成の多様性を許容すべく利用者の目に触れる部分をほかの部分から切り離した開発を可能にする方法を検討した.プロダクトライン開発方法論を改良し,設計時にユーザインタフェースのモデリング工程をほかの工程と分離させることを提案した.これにより,利用者の目に触れる部分の開発の独立性を高めることができた. 原則3に関して,ネットワーク設定を利用者自身が行うことなく接続するだけでほかの機器と連携可能な枠組みを用意し,環境中に設置されるセンサデバイスを対象に試作を行ったまた,機器の連携の組合わせで非常に多くのサービスが提供可能になる状況を想定し,利用者がサービスの選択に迷うことなく,よく使うサービスを簡便に選択して利用できる枠組みを提案した.
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Research Products
(6 results)