2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18300021
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
福田 晃 Kyushu University, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (80165282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 啓二郎 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (40117057)
中西 恒夫 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (70311785)
北須賀 輝明 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (70343332)
久住 憲嗣 九州大学, システムLSI研究センター, 准教授 (10380685)
荒川 豊 九州大学, システム情報科学研究院, 助教 (30424203)
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Keywords | 情報ネットワーク / ユビキタス / ユニバーサルデザイン |
Research Abstract |
本研究では,ユニバーサルデザインの7原則に従ったモバイル・コンピューティング環境の実現を目指す.7原則のうち,「1.誰にでも公平に利用できること」「2.使う上で自由度が高いこと」,「3.使い方が簡単ですぐにわかること」,「4.必要な情報がすぐに理解できること」,「5.うっかりミスや危険につながらないデザインであること」に焦点をあてる.本課題の目標は,これらの原則を満たすコンピューティング環境の実現に欠かせない要素技術を明らかすること,モバイル/コビキタス分野におけるユニバーサルデザインの必要性が広く理解されうる実例を示すことの2点を目標とする.以下に,平成21年度に得られた研究成果を示す. 本年度は,研究の総括として,これまでに提案したプロダクトライン開発方法論の検証に利用したテストベッド環境を用いて,位置情報を中心とするコンテキスト情報を用いたテモアプリケーションを構築した.具体的には,位置に応じて適切な辞書提供するコンテキストアウェアな日本語入力システムを構築した.構築したシステムでは,フェールセーフなプログラミングを行うと同時に,ユーザインターフェースに関してもユニバーサルデザインに基づいた設計に注力した.また,これらのサービスを実現する上で必要となる要素技術に関してフレームワーク化し,汎用的に利用できるようにした.最終的には,小型端末を用いた実証実験により,利用者がネットワークを意識することなく,提供されているサービスを享受できることを確認した.
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