2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18300025
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
橋爪 宏達 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (40172853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 雅則 東京大学, 新領域創成科学研究科, 助教授 (90280560)
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Keywords | 情報通信工学 / ネットワーク / 感性情報学 / 計測工学 / 超音波計測 |
Research Abstract |
この研究では新しい超音波位置計測の技術開発ならびに応用開発をめざしている。研究初年度にあたり、本研究の基本原理である位相一致法の特性を数学的に解析した。位相一致法は、従来数センチメートルの精度が限界と考えられていた空間超音波を使った位置測定を、ミリメートル以下の精度で実施できる技術である。なぜ100倍近い精度向上が可能であったか、実験で確認しているこの結果を数学理論で裏づけておくことはぜひとも必要であった。その結果は投稿中の論文「...」で近く公表されるはずであるが、近接する周波数搬送波に重畳した位相ノイズは、受信信号処理過程で非常に効率よく除去されることが数学的にも確認でき、この手法の優位性は理論からも支持されるものであることがわかった. 実用的な応用開発では、位相一致法に基づく計測を安定に実行できるハードウェア装置を多数入手することも必要である。本方式は新しい技術であるため、市販の装置はなく、このため今後の研究展開で必要となる計測ハードウェアの原型を試作した。高精度ADコンバータを搭載し、日立ルネサス製のSH2を信号処理プロセッサとする、携帯可能な大きさの信号処理ボードを作ることができた。このボードについても上記論文に記載している。 上記ボードを製作するにあたり、また今後の研究を展開するために、精密な波形発生とそれを解析するソフトウェアは必須の道具となる。日本テクトロニクス社の製品から、これらの測定器ならびにソフトウェアを購入した。 今後は信号処理ボードを多数配置した、センサーネットワーク構成に研究を展開する予定である。
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