2006 Fiscal Year Annual Research Report
視線情報を利用した大規模3次元流れ場の可視化環境の構築
Project/Area Number |
18300030
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
茅 暁陽 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助教授 (20283195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今宮 淳美 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授 (40006276)
小野 謙二 理化学研究所, 製品機能シミュレーションチーム, チームリーダー (90334333)
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Keywords | 可視化 / 流れ場の可視化 / 視線情報処理 / テクスチャ合成 |
Research Abstract |
本研究は流れ場の複雑な振舞いに対する直感的な理解を促す可視化技術として,ユーザの視線情報を利用した流れ場の可視化環境を構築することを目的としている.具体的には,流れ場を観察するユーザの視線特性と認知モデルを確立した上で,注視時間や視線の軌跡といった情報からユーザの関心やデータの重要度を予測し,それらに合わせて表示資源を合理的に配分し,非定常流の動的特性を効果的に可視化する方法を開発する.さらに,初心者のトレーニングおよび協調型ビジュアルデータマイニングを目的とする視線履歴の記録・可視化方法も併せて開発する. 本研究プロジェクトの初年度に当たる平成18年度は,まず非接触型視線追跡装置を利用し,流れ場を観察するユーザの視線情報を取得する環境を構築した.そして流れ場を観察するユーザの視線特性と認知モデルを明らかにすることを目的として,視線と人間の注意や認知モデルとの関連を調べる実験を行った.実験データから,視線スキャンパスが認知的戦略と注意配置,マウスの動きが認知プロセスの結果であると分析できた.本研究では3次元流れ場の可視化を対象としているため,ユーザの視線に関する3次元情報を必要とする.今年度の大きな研究成果の一つは,視線追跡装置から得られる2次元スクリーン上の視線位置から3次元流れ場におけるユーザの注視点の3次元位置を算出する手法の開発に成功したことである.また近年テクスチャを利用した流れ場の可視化法が注目を浴びているため,テクスチャ合成法に関する新しい手法も提案し,実装を行った.
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