2008 Fiscal Year Annual Research Report
視線情報を利用した大規模3次元流れ場の可視化環境の構築
Project/Area Number |
18300030
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
茅 暁陽 University of Yamanashi, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (20283195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 謙二 理化学研究所, 機能シミュレーションチーム, チームリーダ (90334333)
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Keywords | 可視化 / 流れ場の可視化 / 視線追跡装置 / ボリュームビジュアリゼーション / 非定常流 |
Research Abstract |
本研究は流れ場の複雑な振舞いに対する直感的な理解を促す可視化技術として,ユーザの視線情報を利用した流れ場の可視化環境を構築することを目的としている.具体的には,流れ場を観察するユーザの視線特性と認知モデルを確立した上で,注視時間や視線の軌跡といった情報からユーザの関心やデータの重要度を予測し,それらに合わせて表示資源を合理的に配分し,流場の特性を効果的に可視化する方法を開発する。平成20年度平成19年度に開発した視線情報に基づく流れ場の可視化アルゴリズムをさらに改善し、実装を完成させた。具体的な実績を下記にまとめる。 1. 複数のビューポイントからのユーザの視線情報を相補的に利用することにより3次元流場におけるユーザの注視点を特定するアルゴリズムの改善と実装を行った。 2. 各領域におけるユーザの関心度合いを算出し、関心のある領域の詳細を効果的に可視化するために流線の密度やボリュームレンダリングを行うときの不透明度を適応的に制御する方法を考案・実装した。 3. 動的に変化する2次元非定常流を観察するユーザの注視情報に基づき、2次元非定常流において、関心をもつ領域の詳細な可視化や、重要と思われる流れの追跡を効果的に行える流脈線・流線の自動生成アルゴリズムの改善と実装を行った。 4. 流場の可視化に利用できる非写実的レンダリング法の研究を行った。
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Research Products
(3 results)