2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18300031
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩井原 瑞穂 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (40253538)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 正俊 京都大学, 情報学研究科, 教授 (30182736)
高田 秀志 立命館大学, 情報理工学部, 助教授 (30378830)
横田 裕介 立命館大学, 情報理工学部, 講師 (70303881)
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Keywords | データベース / プライバシー / セキュリティ / XML / Webサービス |
Research Abstract |
本研究では,利用者が自分の個人情報をサービスプロバイダに提供する際に,利用者が自らの判断に基づいて開示方式の選択を行なえるようにするため,利用者の判断材料となる情報開示リスクを提示し,またリスクを低減する開示方式を生成する枠組みの研究開発を行なう.具体的には,(1)個人情報開示のためのリスク評価モデル,(2)リスクを考慮した個人情報保護共有方式,(3)個人情報保護共有のためのXMLアクセス制御,(4)リスク管理型個人情報保護共有フレームワークの応用の4つのテーマに分けて研究を行なう. 本年度は(1)に関して,開示するプライバシー情報資産価値を求めるために,セマンティックWebの技術を用いて,プライバシー属性オントロジーを構築を行っている.このオントロジーは,プライバシー属性の分類を標準化することを1つの目的としており,プライバシー属性を1つのノードとして,subClassOfやequivalentClassといった関連からなる有向枝からなる有向非巡回グラフとしてオントロジーを構築する.(2)に関してはアイデンティティを隠蔽したままサービスを受けることのできる方式について,仮名を用いる場合や,仲介者を用いる場合など可能な個人保護共有方式の分類を行った.(3)のXMLアクセス制御については,XML文書を開示する際に,秘匿すべき個人情報が含まれているかを検出する問題にっいて,XMLの構造を利用した精度のよい方式の研究を行った.またXML文書が刻々と更新されてゆく状況で,文書の派生関係に基づいたアクセス制御モデルとその評価を論文誌で発表した.(4)については,他のテーマの進捗にあわせて,次年度以降に着手する.
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Research Products
(5 results)