2006 Fiscal Year Annual Research Report
物語構造に基づく文書群の動的分解・再構成フレームワークに関する研究
Project/Area Number |
18300046
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
赤石 美奈 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (60273166)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 浩一 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40173611)
田中 克明 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (80376657)
|
Keywords | ナラティブ / 物語 / 文節 / 連想 / 共起依存度 / 吸引力 |
Research Abstract |
本研究では、情報を伝達するための「物語」の重要性に着目し、文書(テキスト)における物語構造モデルを定義し、物語を構成する要素の関係に基づく文書の分節の基本的手法を提案することを目的としている。分節とは、区切ることによって関係を生じさせることであり、分節の具体的手法の研究開発は、既存の情報の粒度を変化させることにより、異なる関連を生み出し、文脈に応じて情報を再構成するために必要不可欠な技術である。本研究では、対象文書の中に出現する「語の依存度」と「語の吸引力」の概念を基にして、意味のある単位に文書を分解する手法を確立し、再構成するための文脈自身を探索しながら情報にアクセスすることを可能とする、ナラティブ連想情報アクセスのフレームワークを確立することを目的とする。 本年度は、物語構造モデルを定義し、これにテキストの構成要素を対応させ、テキストを物語構造モデルに基づき、分節するための基盤を整備した。テキスト分節の技術としては、系列的分割方法と場面的分割方法を考案・開発を行った。これらの評価は、来年度に行う。 また、ナラティブ連想情報アクセス・フレームワークに基づく応用例として、Topic Tracerを提案し、これにより人工知能衛星の設計情報へのアクセス支援ツールとしての有効性を検討した。
|
Research Products
(6 results)