2007 Fiscal Year Annual Research Report
医療従事者と患者の対話可視化による意思疎通支援システムの研究
Project/Area Number |
18300048
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
間瀬 健二 Nagoya University, 情報連携基盤センター, 教授 (30345855)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 一信 藤田保健衛生大学, 短期大学医療情報技術科, 教授 (90126912)
平野 靖 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 准教授 (90324459)
勝山 貴美子 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (10324419)
鈴木 富雄 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (50343207)
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Keywords | 医療面接 / 対話可視化 / コミュニケーション支援 / 概念空間 / マルチモーダル / NBM / 医療教育 |
Research Abstract |
1.初年度に収集した名古屋大学SP研究会医療面接セミナーにおける対話データ30件(15件を書き起こし)、及び開発した医療対話可視化システムを用いて事例分析を行い、システムの有効性の評価と分析手法の開発を進めた。可視化の基本単位である話題構造の統計量から、面接をこれらの連なりとして分類し、解釈し得ることを確認した。 2.システムの実践応用及び医学的見地からの妥当性の検討として、上記セミナー参加者がシステムを利用する分析会を実施し次の結果を得こ。(1)本システム利用により面接の内容の側面、および内容を引き出すプロセスの側面の注目行為が促進された。(2)情報の提示方法及びオリエンテーションの改善点が浮かび上がった。開発したシステムにより、実際の医療教育の場面において重視される聞き方などの技法を振り返りを支援できると考える。 3.マルチモーダル情報の利用の高度化として、医療対話に対しインタラクション・パターンからの重要インタラクションの抽出方法を適用し、次の結果を得た。(1)パターンの特異度を定義することで、患者の身振りに医師が同調するなど医療面接に特徴的なパターンが自動抽出できることを明らかにした。面接の雰囲気の定量化に貢献し得る。(2)動的パターンの分析として、KLD尺度を用いたパターン比較を行い、非言語情報に基づく面接の分節化か可能であった。また、視線配布認知に関する基礎的研究を進め、新たな知見を得た。 4.システムと量的な医療面接の評価手法との比較の前段階として、上記の対話データに対し量的手法の代表的なものであるRIASによるタグづけを行った。
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Research Products
(6 results)