2008 Fiscal Year Annual Research Report
医療従事者と患者の対話可視化による意思疎通支援システムの研究
Project/Area Number |
18300048
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
間瀬 健二 Nagoya University, 情報連携基盤センター, 教授 (30345855)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 靖 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 准教授 (90324459)
鈴木 富雄 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (50343207)
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Keywords | 医療面接 / 対話可視化 / 概念空間 / マルチモーダル / インタラクションコーパス / NBM / 医療教育 |
Research Abstract |
1.話題構造の可視化手法の医学的見地からの妥当性の評価として、19年度までに収集した対話データに対し、医療者による面接評価と、話題構造による面接評価の比較を行い、75%の一致を確認した。不一致の原因として、言葉の使用の揺れ等が明らかになった。従来の医療対話の分析手法と比較して、短時間にプロセス及び内容面の分析が可能な手法が開発された。 2.マルチモーダル情報の利用の高度化として、発話、目線等の非言語要素を段階的に統合してコーパス(辞書)を設計する手法を開発した。対話データに対し、非言語要素の選定とタグづけを行い、コーパスを設計した。コーパスを用いた医療面接の要約により、医師による非言語面の対話評価の4割が表現され、有効なコーパスが設計できていることを確認した。開発されたコーパスの設計手法は、医療面接以外の分野にも広く応用可能である。また、選定した非言語要素に基づき、対話映像から顔向きを抽出する画像処理手法の開発を行った。 3.上記の非言語要素の要約の読み取りを質的に分析した結果、内容面のパターンと非言語のパターンを結びつけた医師の対話評価のモデルに基づく読み取りが見られた。また、話題構造と要約の同時利用による統合的な分析を行い、場面の把握の高度化が可能であることが明らかになった。 4.量的手法との比較、及び意味構造のモデル化として、RIASのタグを用いた話題の分類と、話題構造の特徴量の分析を行い、典型的な面接のプロセスの話題の軌跡を抽出した。
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Research Products
(7 results)