2007 Fiscal Year Annual Research Report
合意形成型の多人数インタラクションを対象とした会話構造抽出の研究
Project/Area Number |
18300052
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
片桐 恭弘 Future University-Hakodate, システム情報科学部, 教授 (60374097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 雅人 東京大学, 大学院・情報学環, 准教授 (30303340)
傳 康晴 千葉大学, 文学部, 教授 (70291458)
高梨 克也 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (30423049)
榎本 美香 東京工科大学, メディア学部, 助教 (10454141)
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Keywords | 知能情報学 / 自然言語処理 / 会話情報処理 / 実世界情報処理 / 多人数インタラクション |
Research Abstract |
本研究課題では,会議のように複数参加者による合意形成型インタラクションに着目し,特に三人以上の参加者からなる多人数インタラクションにおいて交換される言語的・非言語的情報の統合に基づく巨視的会話構造モデルおよびその抽出手法の開発を目的とする.H19年度に整備した会話収録装置MARCを用いて会話データを収録し,多人数会話インタラクションコーパスの充実化を進めた.また,各サブテーマごとに多人数インタラクションの分析とモデル化検討を行った. 会話進行制御構造については,多人数会話インタラクションコーパス中の映像データから抽出した頭部動作の画像特徴に基づいて会話参加者の顔向き変化,うなずきなど聞き手の非言語的反応動作を同定し,多人数会話インタラクションの中で現れた提案に対する聞き手の集合的評価が聞き手の反応行動と相関的な関係を示すことを明らかにした. 話題遷移構造については,多人数インタラクションの中の議論の流れを提案単位・節単位の二階層からなる話題構造によって記述する枠組みに基づいて多人数インタラクションコーパスにアノテーションを付加し,会話進行制御で抽出した聞き手の反応行動と照らし合わせて,聞き手反応行動の提案評価機能,話題展開進行の分析を行った. これらの研究成果について国内学会で発表を行うとともに,対話に関する国際会議SIGDIAL(2008年6月,米国オハイオ州コロンバス)等において論文発表を行った.
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