Research Abstract |
領域オントロジー構築支援ツールについては,計算機可読型辞書としてWordNet以外に日本語概念辞書EDRを利用できるようにツールを拡張し,英語だけでなく日本語による概念階層化支援機能を実現した.特に,EDRに記述されている動詞の定義から,subjectがプロパティの定義域,objectがプロパティの値域に相当することを利用して,プロパティの定義域と値域を定義する機能,多義性解消機能,複合語自動処理機能などを開発し,オントロジー視覚化モジュールおよびOWL言語変換モジュールも開発した.さらに,従来,フリーテキストの共起性解析から概念定義テンプレートを構築していたが,Web2.0として近年増加している半構造情報資源である,フォークソノミィとWikipediaに簡単なリンク解析を施すことにより,フリーテキストの共起性解析よりも洗練された概念定義テンプレートが得られることを見出したので,次年度以降,本機能を向上させることにより,概念定義支援機能を高度化することとした. 一方,データマイニングについては,医療データを利用して,40種類の客観的指標により,マイニング結果(ルール群)を評価し,ユーザ(医師)が興味あるルールだけを選別する方法を検討した.その結果,Accuracy Uncovered Negative, Peculiarity, Relative Risk, Chi-Square Measure for One Quadrantの指標が,医師にとって興味あるルールを推奨することに役立つことが判明した.
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