2007 Fiscal Year Annual Research Report
オントロジーとデータマイニングの統合に基づく知識マネジメント支援システム
Project/Area Number |
18300054
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
山口 高平 Keio University, 理工学部, 教授 (20174617)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 正 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (20245608)
大崎 美穂 同志社大学, 工学部, 講師 (30313927)
阿部 秀尚 島根大学, 医学部, 助教 (00397853)
|
Keywords | オントロジー / フォークソノミィ / Wikipedia / データマイニング / 興味ふかさ指標 / 知識マネジメント |
Research Abstract |
オントロジー構築支援機能の拡張として、半構造集合知であるWikipediaとFolksonomyの利用可能性について検討した。Wikipediaについては、文字列照合によりカテゴリ階層からクラス階層を抽出することを試みた結果、7192リンク、6672クラスを抽出し、標本抽出による正解率の区間推定を行ったところ、95%信頼区間は89.57%-92.83%であった。しかしながら、カテゴリ階層の上位部分から生成されたリンクには誤りが多く含まれていた。一方、Folksonomyの利用については、ITドメインにおいて、数十人のユーザにおいて、各ユーザが与えたタグ間の階層関係を別のユーザが定義し共有できる環境を構築し,どのような概念階層が構築できるかを実験した。その結果、8割程度正しい概念階層が構築できることが確認できたが、これはテクニカルドメインに起因するところが多く、より日常生活に関連したドメインになれば、主観的で利用不可能なタグが多く混在することが予想される。 さらに、研究目的であるオントロジーの知識マネジメントへの応用については、電力会社における停止調整業務というスケジューリング業務をモデルケースとして、作業オントロジーを構築し専門家に評価してもらった。その結果、概念階層の末端にくる概念は、スケジューリング現在で頻繁に現れる概念であるが、中間概念は、ほとんど意識下にない概念であり、明示され初めて認識できるものであり、新人への知識継承を考えた場合、末端概念だけだと理解が困難となるので、有効に利用できる可能性があるという評価を受けた。
|
Research Products
(4 results)