2007 Fiscal Year Annual Research Report
3次元医用画像の多重解像度局所構造解析に基づく線状・面状構造の精密復元と高次処理
Project/Area Number |
18300059
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐藤 嘉伸 Osaka University, 医学系研究科, 准教授 (70243219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中本 将彦 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00380634)
西井 孝 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70304061)
田中 壽 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40294087)
堀 雅敏 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00346206)
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Keywords | 骨折線 / 骨折整復 / カテーテル / ガイドワイヤー / 血管分岐 / 最適形状推定 / 軟骨 / CT画像 |
Research Abstract |
3次元画像からの抽出された線状・面状構造を応用した医学応用システムである、骨折整復計画のための骨片位置合わせ、および、カテーテルガイドワイヤ最適形状推定の研究を中心に進めた。骨折整復計画に関しては、線状構造抽出法を利用してCT画像から骨片の骨折線を抽出し、合されるべき骨片の骨折線同士の照合と、骨片表面の骨折していない反対側骨鏡像表面との照合の2つを組み谷わせる方法を開発した。昨年度は検証実験が不十分であったが、今年度は、様々な条件下における検証実験を重点的に行い、骨折線照合のみを用いた場合、反対側表面照合のみを用いた場合、両方を用いた場合について評価した結果、両方を用いた場合において、安定性・精度ともに最も良好な結果が得られることが確認できた。また、臨床的基準である10度以内の精度を、適用したすべての症例において達成できた。カテーテルガイドワイヤ最適形状推定については、線状構造抽出法を利用してカテーテル経路となる血管構造を抽出した。その分岐形状に基づき、最適ガイドワイヤー形状を推定する方法を定式化した。患者CT画像とそれぞれの患者画像に対して専門の放射線科医が作成したガイドワイヤー形状に基づき、本手法を評価した結果、半数以上の症例で、良好な推定結果を得た。その他の進展として、MR画像・CT画像からの薄面構造抽出の応用として、股関節軟骨の領域抽出および3次元定量化についても、これまでのファントム(模型)画像だけでなく、実際の患者に適用可能な方法の開発に向けて前実験を行い、潜在的有用性を示した。
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Research Products
(4 results)