2006 Fiscal Year Annual Research Report
日常生活における事象音の認知に関する基礎的研究:「生活聴力」概念の提唱に向けて
Project/Area Number |
18300075
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
伊藤 精英 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助教授 (90325895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 健一 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助教授 (60280327)
塩瀬 隆之 京都大学, 情報学研究科, 助手 (90332759)
佐々木 正人 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (10134248)
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Keywords | 感性情報処理 / 生活聴力 / 聴覚 / 認知 / ヒューマンインタフェース |
Research Abstract |
【予備調査:事象音の正同定に関する基礎的調査】 予備調査 調査1 事象音源の正確な認知に果たす音響特性の解明 [方法]聴取者を囲むように8台のaフラットスピーカ(以下,スピーカと表記)を配置する.聴取者は,1台のスピーカより発せられる音からその音源を特定することを求められた. 予備調査 調査2 複数の事象音源を同時に認知する能力の解明 [方法]ダミーヘッドマイクロフォン・デジタルオーディオレコーダ・サウンドスペースプロセッサ・デジタルミキサーを用いて,3次元仮想音場を聴取者に提示した.聴取者は複数の事象音を弁別・特定して音源を言語報告した. 【研究I:音源探索及び選択的聴取と身体の微細な動きとの関連性の解明】 研究I 実験1 音源探索時における身体の微細な動きの解明 [方法]一定時間,1台のスピーカより音刺激を提示する.聴取者には楽な姿勢で直立していることを求める. [現在の状況]特型スピーカの入手が滞り,さらに,実験用制御プログラムの開発に時間がかかっており,現在,研究を進行中である.次年度において完成させる予定である. 【研究II:3次元音響VRを用いた道路横断場面における音場の認知と事象音による自己の行為の制御】 [3次元音場提示システムの開発過程]3次元仮想音場をマルチスピーカにより提示するシステムを開発した. 【研究III:調理熟達化に果たす料理時に生起する事象音の認知の役割】 [料理行為遂行と事象音を記録するシステムの開発過程]映像・料理音を記録できるセンサを新たに設置し,さらにデータ記録用プログラムを開発する. [現在の状況]記録機器の設置は行われたが,映像と音声を記録するプログラムの開発は今後の課題として残されている.もし,プログラムの作成が困難な場合でも今後の研究が遂行できるようにする.
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Research Products
(8 results)