2006 Fiscal Year Annual Research Report
三次元モーションデータベースを用いた自動振付システムの開発
Project/Area Number |
18300084
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
海野 敏 東洋大学, 社会学部, 教授 (80232891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽我 麻佐子 龍谷大学, 理工学部, 助手 (40388161)
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Keywords | 芸術諸学 / 舞踊学 / 自動振付 / モーションキャプチャ / データベース |
Research Abstract |
本研究は、舞踊動作を自動的に創作する"自動振付システム"の開発を通して、ダンスという芸術的な身体動作に内在する構造と美意識を操作可能な形式で記述することを目的とする。2006年度は、データ、アルゴリズム、インタフェースのそれぞれについて以下の作業を行った。 データ:本研究は、伝統的な洋舞である「バレエ」を当初のターゲットジャンルとしていたが、2006年度は「コンテンポラリーダンス」へとジャンルの拡張を図った。まず、バレエレッスンの基本ステップに限定してモーションデータベースを完成させるため、女性の初級バレエレッスン「プティアレグロ」に必要な基本ステップのデータを整理し、不足分のデータをモーションキャプチャシステムで収録した。さらに、コンテンポラリーダンスの基本動作を、教育的な観点から限定的に選択し、モーションキャプチャシステムで収録した。データの加工は学生アルバイトを使って進めたが、一部の加工作業は次年度送りとなった。 アルゴリズムとインタフェース:アルゴリズム開発に関しては、国内で活動しているバレエ教師の協力を得て、すでにあるバレエのレッスン用シークエンスのための自動振付システムを改良した。また、このアルゴリズムをベースとして、新たにコンテンポラリーダンスのシークエンスのための自動振付を試作し、振付家とダンサーの協力を得て評価実験を行った。いずれのアルゴリズムも、すでに開発済みの"Web3D Dance Composer"に実装した。さらに、新たなインタフェースとして、舞踊動作の特徴量のいくつかを視覚化するプログラムを作成した。 以上の作業を行った結果、バレエのレッスン用シークエンスの自動振付については、ある程度の実用性は認められるが改良の余地があることと、コンテンポラリーダンスのレッスン用シークエンスの自動振付については、収録データ量の充実が望まれるが応用可能性は大きいことが明らかになった。研究の成果は、国際会議Monaco Dance Forum 2006などで発表した。
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