2007 Fiscal Year Annual Research Report
会話型知識の著作権契約に向けた理論分析・実証実験の統合のための学際的研究
Project/Area Number |
18300085
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
中泉 拓也 Kanto Gakuin University, 経済学部, 准教授 (00350546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 光一 関東学院大学, 経済学部, 教授 (30329205)
岡嶋 裕史 関東学院大学, 経済学部, 准教授 (10350547)
高坂 健次 関西学院大学, 社会学部, 教授 (60027977)
林 紘一郎 情報セキュリティー大学院大学, 情報セキュリティー研究科, 教授 (70296771)
藤原 正寛 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40114988)
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Keywords | 会話型知識 / 著作権 / インセンティブ / 行動経済学 / Semantic Web |
Research Abstract |
平成19年度は、18年度の実験結果を受け、更なる精緻化を行った。 特に、19年度は、日本だけでなく、米国でも実験を行った。米国の実験は、来年度に主要な結論を得るため、以下では、日本の実験結果についてまとめる。 まず、18年度にデータサンプルが少なかったという指摘を受け、日本のみでも、チャット数を18年度の3チャットから48チャットにデータサンプルを増加させた。また、実験対象とテーマを明確にするため、本年度はチャットの編集者を1人選択し、その1人に対して異なる2種類の金銭インセンティブを課すことで、金銭インセンティブが有効であるかどうかを検証した。その結果、参加者の意見のばらつきが少なく、まとめやすいテーマでは、金銭報酬の大きさ、すなわち、インセンティブが有意に影響を及ぼさない。それに対して、参加者の意見のばらつきが大きく、編集が難しいテーマでは、金銭インセンティブが大きい方が参加者の編集に対する評価も高くなるという結果が得られた。これは金銭インセンティブが状況によっては非常に有効であることを示しており、有意義な結果を得たことになる。 なお、実装は最低でも、Windows、商用UNIX、Linuxを含むマルチプラットフォーム環境で行われ、要件試験、性能試験を行うためにこの3種OSからなるサーバを含む仮想的な大規模ネットワークを構築する。このネットワーク上では、WIKI、BROG等の実オブジェクト同士をアプリケーションレベル(第7層)で連携させている。
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Research Products
(7 results)