2006 Fiscal Year Annual Research Report
脳磁場データの統計学的解析法の確立と、他のモダリティとの方法論的融合
Project/Area Number |
18300093
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
外池 光雄 千葉大学, 工学部, 教授 (90357567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 幾 東京電機大学, 先端工学研究所, 所長 (40105672)
三分一 史和 千葉大学, 工学部, 助手 (30360647)
田中 慶太 東京電機大学, 先端工学研究所, 助手 (10366403)
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Keywords | 統計数学 / 脳・神経 / 生体生命情報学 |
Research Abstract |
18年度はまず、脳磁場データの統計処理法について基礎的な研究を行った。脳磁場データは脳神経細胞集団の電磁気的活動を反映する時系列で、従来の解析方法はコントロールとタスク下における応答の加算平均値の単純な比較やt検定での解析が一般的であり、あまり定量的な評価はされていない。そこで、まず、定量的な比較へ向けての基礎的な研究として多重比較検定を行った。 コントロールもタスクも刺激を複数回呈示(トライアル)するのであるが、まず、各々のトライアル毎にWavelet変換を施し、時間-周波数データに変換した。周波数帯域毎に、タスク刺激呈示後のデータ群を、1.タスク刺激呈示前、2.コントロール刺激提示前、3.コントロール刺激提示後の3群との比較をScheffe法を用いて行い、タスク刺激関連で有意な活動が見られる時刻と周波数帯域を抽出した。このプロセスを全てのチャンネルで行うと頭部上で空間的なマッピングが可能となる。 ここまでの研究結果について第45回日本生体医工学会大会にて"脳磁場データにおける多重比較検定を用いた計算機課題関連活動の抽出"という演題で発表を行った。また、実験的な側面として国際学会World Congress of Medical Physics and Biomedical Engineeringにおいて"Detection of thinking in human by magnetoencephalography", 14th Biennial Cogress of Int.Pharmaco-EEG Society(IPEG)において"Olfactory cognitive responses measured by EEG and MEG"という演目での発表も行っている。現在はこれらの成果を基に論文誌への投稿を準備している段階である。
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Research Products
(3 results)