2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18300096
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
広津 千尋 Meisei University, 理工学部, 教授 (60016730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬尾 隆 東京理科大学, 理学部, 准教授 (00266909)
牛嶋 大 癌研, ゲノムセンター, 研究員 (60328565)
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Keywords | 新薬開発臨床試験 / 多変量経時測定データ / 多変量欠測値データ / 副作用自発報告時系列 / 分割表の行の多重比較 / 用量反応パターン推測 / False Discovery Rate / SNPデータによる遺伝子間相互作用解析 |
Research Abstract |
研究開発における多重決定方式の活用について、当初の予定通り論文発表と国際、および国内学会発表を行った。とくに、二つの国際会議、57th Session of International Statistical Instituteおよび5th International Symposium on Business and Industrial Statisticsの前者においては組織者・司会者として、後者においては招待講演者として、新薬開発過程における多重決定方式の活用の様々な側面について幅広く議論する事が出来た。別記する論文(CSDA、2009)では、独自に展開している分割表の行ごとの多重比較に関して、新たに一般化二乗距離を定義し、それを基にクラスタリングを実行するアルゴリズムを展開すると共に、確率評価のための新しい近似法を提案し、従来の方法を改善することが出来た。それをさらに、医薬品副作用自発報告からなる大規模分割表へ応用する新しい研究に発展させようとしており、Basel Biometric Societyや、統計関連学会連合大会での研究発表も行った。さらに、新たな研究の萌芽として、医薬品副作用自発報告の時系列データにおける変化点推測に多重決定方式を活用する試みも開始している。 一方、分担研究者瀬尾隆は多変量多重比較理論を発展させ、内外の計算機統計専門誌に2編の論文を発表すると同時に、活発な学会発表を行った。分担研究者牛嶋大はゲノム関連の研究を進め、ゲノムワイドSNPデータを用いた遺伝子間相互作用の探索について発表した。 年度末の3月には、研究集会を開催し、本テーマに関連する9件の研究成果発表について議論するとともに、今後の研究の展望についても意見を交換した。
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Research Products
(13 results)