2006 Fiscal Year Annual Research Report
病態モデル動物の病態発現を指標としたSPFマウス基本腸内細菌叢の作出とモニタリング
Project/Area Number |
18300138
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 喜久治 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (50100045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 和宏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (60208858)
浦野 徹 熊本大学生命資源研究, 支援センター, 教授 (90101899)
高倉 彰 (財)実験動物中央研究所, 動物医学研究室, 室長(研究職) (60167484)
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Keywords | 腸内フローラ / 病体モデス動物 / SPFマウス / モニタリング |
Research Abstract |
初年度は免疫不全マウスであるAID(IgA産生不全マウス)ならびにΔra(リュウマチモデルマウス)を無菌化してマウス固有の菌をグループごとに定着させ無菌マウス、通常マウス、ノトバイオートマウスでの 病態発現を比較検討した。最終的な結果ではないが、AIDではIgA産生細胞とB細胞のバランスからこれまでの報告でSegmental-filamentus-bacteria(SFB)がその病態発現の結果と考えられていたがSFB同様にEscherichia coli, fusiform-shaped bacteriaでも同様の病態発現がみられ、Lactoabhcillus, Bacteroidesではその病態発現がみられなかった。Δraでも同様に無菌マウス、通常マウス、各種ノトバイオートマウスを比較し、病態を比較しているが現在のところ無菌マウスでは通常マウスに比べて足関節の肥厚が弱く、免疫賦活作用の強いLactobacillusやClostridium perfringensではその中間に位置するが、C.perfringensはLactobacillusに比べて強い反応であった。以上途中経過ではあるが、定着する腸内菌により病態発現が強く影響をうけることが明らかになってきた。 もう一つの研究テーマであるFISF法を用いたマウス腸内フローラの解析法についてはセッティングに時間がかったが、既知のプローブ、我々が開発したプローブを用いていくつかのコロニーの糞便フローラを比較してその精度を検証した。その結果、各コロニーごとにその特徴は検出できるがプローブにより蛍光の検出に不安定なものもありさらに検討しなければならない点もあるが、モニター用としては十分に利用可能と考える。ただし、低い菌数で定着している大腸菌や腸球菌などの検出をどのように行うかが一つの課題と考える。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Biotransformation of bile acids by bacterioroides sp. strain T-40 isolated from human microflora.2007
Author(s)
Ogura, Y., Takei, T., Suzuki, T., Yamaga, N., Itoh, K., Yamada, K. & Uchida, K.
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Journal Title
Yonago Acta medica 50(2)
Pages: 33-40
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[Journal Article] An improved DNA isolation method for metagenbmic analysis of the microbial flora of the human intestine.2007
Author(s)
Norita, H., Kuwahara, T., Ohshima, K. Sasamoto, H., Itoh, K., Hattori, M., Hayashi, T, & Takami, H.
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Journal Title
Microbes Environ. 22(3)
Pages: 214-222
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