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2008 Fiscal Year Annual Research Report

超音波照射による血管内皮細胞および白血球の細胞接着分子の発現に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18300174
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

藤井 康友  Jichi Medical University, 医学部, 講師 (00337338)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山田 俊幸  自治医科大学, 医学部, 教授 (50211636)
谷口 信行  自治医科大学, 医学部, 教授 (10245053)
Keywords超音波 / 超音波造影剤 / 細胞接着分子 / 血管内皮細胞
Research Abstract

本研究において、超音波造影剤を添加して超音波エネルギー照射した場合、照射を行わなかった場合や超音波造影剤を添加しないで超音波エネルギーを照射した場合と比較してHUVECにおける接着分子発現の若干の増加を認めたことから、超音波造影剤を添加しての超音波エネルギー照射は局所炎症を惹起する可能性があると考えられた。しかしその程度は有意差もって認めるものではなく、現時点での使用法では臨床的な有害事象が発生する可能性は少ないものと考えられた。本邦においてこれら超音波造影剤の適応は、現時点において肝腫瘍の診断に限られたものであり炎症性病態への使用経験が少ないものと予想される。今後、これら超音波造影剤の使用適応が炎症性疾患に広げる際、病態の悪化を惹起する可能性があることを念頭において、その使用量や投与方法および超音波照射方法(パワー、照射時間など)について考慮する必要があると考えられた。一方で、白血球側の細胞接着分子であるα_4インテグリンについては現在その検討をすすめているところである。
超音波造影剤であるレボビストまたはソナゾイドを併用し超音波を照射したときのみにHUVECにおける接着分子発現は若干の増加を認めたが、レボビストとソナゾイドによる違いは認められなかった。レボビストは超音波照射で壊れやすい超音波造影剤である一方で、ソナゾイドは壊れにくい造影剤であることから、バブルの崩壊は接着分子の発現に大きな影響を与えていないことが示唆された。今後の検討課題としては、超音波照射方法の変化における超音波造影剤(バブル)のふるまいの変化とそれにともなう細胞接着分子の発現量の変化それぞれにについて詳細な検討が必要であると考えられた。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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