2008 Fiscal Year Annual Research Report
荷重立位周期的水平揺動刺激と筋電気刺激による筋力増強法の研究
Project/Area Number |
18300187
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
河村 顕治 Kibi International University, 保健科学部, 教授 (40278974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 良男 吉備国際大学, 保健科学部, 教授 (70116200)
山本 敏泰 岡山理科大学, 工学部, 教授 (20412158)
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Keywords | 電気機器工学 / 生物・生体工学 / 医療・福祉 / 神経科学 / リハビリテーション / 電気刺激 / 閉運動連鎖 / 筋収縮 |
Research Abstract |
1. 人体における身体揺動刺激と電気刺激の併用作用の解析:術後の筋萎縮が問題となる膝前十字靱帯再建術後患者10人(男性4人、女性6人、平均年齢26歳)に振れ幅前後80mm、1秒間に3回転の前後揺動刺激とそれに同期した電気刺激を患側大腿部に加える運動を1回20〜30分間、週3回の頻度で12週間行わせた。CKCでの筋力測定では、患健側比でリハビリ前が平均46.6%であったが、3か月後の終了時は平均65.4%まで有意に改善した。筋力の改善は終了時には患側で平均1.88倍、健側で平均1.31倍といずれも有意に改善した。健常高齢者における立位揺動刺激時の反応について、前後方向後方刺激時に前傾気味の姿勢であると(10deg以上)股関節型の反応様式がほとんど観られないこと、また腰部の反応の遅れが確認された。さらに左右方向刺激においても腰部の反応が遅れることが観られた。以上の結果から立位時の姿勢の重要性と腰部反応の重要性が強く示唆された。高齢者の運動を行うには転倒防止の配慮が必要であり、転倒防止懸架装置およびハーネスを特注製作し臨床応用を開始した。 2. 電気刺激装置の開発:電気刺激装置ハードウエアのシステム開発については最終年度を迎えおおよそ臨床応用可能なシステムを構築することが出来た。電気刺激時の筋疲労の評価に有用な刺激時筋反応、筋音によるモニター機能と併せて実用化を進め、臨床応用を図っていく予定である。 3. 電気刺激神経細胞培養による電気刺激の作用の解析:電気刺激はPC12m3細胞において神経突起形成をp38MAPキナーゼ経路で誘導することが明らかとなった。
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Research Products
(17 results)