2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18300198
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
丸山 敦夫 Kagoshima University, 教育学部, 教授 (80117548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 雅人 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20315386)
川平 和平 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20117493)
下堂薗 恵 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 准教授 (30325782)
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Keywords | 全身脚運動 / 二重TMS刺激 / 手と上腕の皮質運動野興奮性 / グリップ筋疲労 / 大脳半球間抑制 / 非疲労筋の皮質運動野興奮性 |
Research Abstract |
大脳の皮質運動野の機能局在性に及ぼす筋疲労の影響を検討するため、両脚のレッグプレス運動による筋疲労の非疲労筋である手のFDI筋や腕の上腕二頭筋の皮質内興奮性に及ぼす影響および疲労筋と非疲労筋の間で起こる大脳半球間抑制の変化を検討した。 1)全身筋疲労後の複数の非疲労筋における皮質内興奮性の変化 12名の健康な大学生を被験者に主働筋としたレッグプレス脚運動による全身疲労後の回復期に昨年度と同じ測定時間で二重TMS刺激を行った。脚運動による筋疲労は回復時に非疲労筋のFDI筋および上腕二頭筋部位でMEP振幅の低下を引き起こした。また、MEPの最大低下出現時間は上腕部位で5分目に手で10分目に見られ、このMEP低下時間が大脳縦裂にある運動野の疲労脚筋部に近い上腕部、手の順で現れた。さらに皮質内抑制も上腕部、手で有意に低下した。 2)局所筋疲労の非疲労筋における大脳半球間抑制(interhemisheric inhibition ;IHI)の変化 10名の健康な大学生を被験者に左手グリップによる局所筋疲労後の回復期に昨年度と同じ測定時間で二つの刺激コイルを使って行った。疲労筋と非疲労筋の左右FDI筋皮質運動野を刺激し脳梁を介した半球間抑制(IHI)を測定した。疲労筋のIHIのHEP振幅は終了直後で最も大きく低下したが非疲労筋のIHIのMEP振幅は回復10分目で有意に低下した。さらに疲労筋でIHIの抑制は有意に減り30分間続いたが、非疲労筋のIHI抑制は5分目をピークに有意に減った。抑制低下率は疲労筋より非疲労筋の方が大きく、脳凌を介した疲労筋の非疲労筋IHIに対する影響が明らかになった。
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Research Products
(1 results)