2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18300198
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
丸山 敦夫 Kagoshima University, 教育学部, 教授 (80117548)
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Keywords | 二重TMS刺激 / 筋疲労 / 大脳機能局在性 / 片手グリップ運動 / 全身脚運動 / 非疲労筋の皮質内抑制 / 大脳半球間抑制 |
Research Abstract |
大脳の皮質運動野の機能局在性に及ぼす筋疲労の影響を検討し、3年目には2年間で実験してきた結果のまとめを行った。特に2年目の実験で行った成果を示すと、 1)両脚だけの筋疲労後の複数の上肢の非疲労筋における皮質内興奮性の変化 この結果は,「Exhaustive intermittent leg press influences intracortical inhibition and facilitation in proximal and distal muscles of the relaxed upper limb」をThe 3^<rd> International Conference on Transcranial Magnetic and Direct Current Stimulation(Brain stimulation, 1(3)p277-278, 2008)に発表した。 2)局所筋疲労の非疲労筋における大脳半球間抑制(interhemisperic inhibition;IHI)の変化 その結果は、「片手グリップ運動による筋疲労が半球問抑制に及ぼす影響」というテーマで第38回臨床神経生理学会(臨床神経生理学Vol36(5)p549)において発表した。 これらの一連の「筋疲労が大脳皮質運動野の機能局在性に及ぼす影響」研究は、1年目で行った片手グリップ筋疲労が非疲労筋である同側の皮質内抑制に与える影響をみた研究成果を、Clinical Neurophysiology,Vol.120pp198-203(2009)に「Unilateral grip fatigue reduces short interval intracortical inhibition in ipsilateral primary motor cortex」というテーマで掲載された。 この課題を通して得た結論は、片手リップ運動による筋疲労にしても下肢の運動による筋疲労にしても非疲労筋である部位を支配する大脳皮質運動野の興奮性に影響を与えるということであり、筋疲労は筋疲労に直接関係ない皮質内の機能局在性に代償的な変化を与えることが示唆された。
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Research Products
(8 results)