2006 Fiscal Year Annual Research Report
痩せから肥満へ周期的に変化する自己画像観察者の前頭前野の活動
Project/Area Number |
18300199
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Research Institution | Aichi Prefectural University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
石垣 享 愛知県立芸術大学, 美術学部, 助教授 (60347391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 毎実 愛知県立芸術大学, 美術学部, 助教授 (50305520)
中島 聡 愛知県立芸術大学, 美術学部, 助教授 (40281258)
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Keywords | 脳・神経 / 画像認識 / 解析・評価 / 社会医学 |
Research Abstract |
平成18年度は、刺激画像の作成及びその提示方法についての検討を主として行った。この実験に関連するこれまでの論文を再読後に、1)刺激画像の作成方法、2)画像とBMI間のデータ推定精度、3)画像提示方法、4)そのリアリティーの検討方法、5)摂食態度と身体に対する満足度の調査方法に分類した。 その結果、1)の画像作成に関してこれまでの研究は、画像そのものを横伸ばしにする方法を採用しており、この方法の問題点として、解剖学的な骨間の長さが変化する問題を発見した。そこで我々はこの問題を解決するために、まず写真画像のアウトラインをAdobeイラストレーターでトレースし、この2次元画像と実際の人体計測値をプロットし、大きく変化させてはならない箇所を決定した。そして、2)では「やせ」および「肥満」の刺激画像の作成において、基準としてBMIを採用し、画像の大きさからBMIを推定して算出する際の精度を検討する為に、「河内まき子・持丸正明、2005AIST人体寸法データベース、産業総合研究所H16PRO 287」の若年女性データを用いて、身体各部の横径および周径囲とBMIとの直線回帰式による推定を行うことで、3%の誤差精度で両者間の推定を可能とした。 3)の画像刺激提示には、パソコンおよびモニターを用いて提示する際に、パソコンのバックグランド作業によりトリガータイミングがずれる問題が生じるため、この解決を図った。その方法としては、ムービー作成用ソフトで作成した刺激画像の左右の音声ラインに、立ち上がりが大きな音声を一定間隔で挿入し、音声レベル検出用IC(新日本無線(株)社製、NJM2072)2個を用いてトリガ信号(1.5Vおよび0.5V)をデータ収集用パソコンに出力する事であった。 4)および5)に関しては、先行するStewart et al.(2001)の研究で用いられていた方法で検討する。
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