2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18300201
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
大友 智 Gunma University, 教育学部, 准教授 (90243740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡出 美則 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (60169125)
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Keywords | 教材内容についての知識 / 教授行為 / 授業計画能力 / 教育実習生 / 体育教師教育プログラム / 学習者理解 |
Research Abstract |
本研究の目的は、学習者理解を促すための体育教師教育プログラムを開発することである。 第一に、学習者を主観的に省察し分析する視点からプログラム開発を継続して行った。 大学院生を対象に、仲間学習を用いたソフトバレーボールの模擬授業を10回の授業において実施した。模擬授業を行った6名の院生に対しては、オーバーハンドパスに関する認識テストを実施し、高得点者と低得点者各3名に分け、模擬授業中のメンターに対するフィードバックの与えた方を映像により録画した。さらに、撮影した映像については、同意を得た上で、スィンクアラウドにより、映像を見ながら気づいた点のコメントを求めた。さらに、授業者がコメントした場面を含め、分析者が検討の対象に値すると考えた場面においては半構造化インタビューを実施した。これらを通して、模擬授業を実施した院生が、メンターにフィードバックを与える必要性やその場面をとのように理解しているのかを把握することに務めた。その結果、メンターが指示通りに対応していないことを認識していないわけではなく、介入の必要性に対する認識の弱さや介入方法に関わる情報不足が一因となり、メンターに対する積極的介入が実施されていないことが、推測された。 第二に、小学校におけるボール運動に関する体育授業プログラムを、教員養成課程における教職科目である体育科指導法で実施できる授業プログラムとして作成し、大学院生にそのプログラムを活用させて、大学生を対象とした体育科指導法の授業で実施させた。その結果、大学院生は様々な知識を活用して意思決定を行っていること、教授方法に関する知識に高い関心を持っていること、単一的な知識領域に基づいて意思決定を行っていること、が示唆された。特に、過去に受けた指導や運動の経験は自己の体育指導の考え方を方向付けていることが推察された。
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Research Products
(42 results)