2006 Fiscal Year Annual Research Report
指定管理者制度における公共スポーツ施設のベンチマーキングに関する研究
Project/Area Number |
18300213
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
間野 義之 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教授 (90350438)
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Keywords | 公共スポーツ施設 / 民営化 / PFI / 指定管理者制度 / モニタリング / Value for Money (VFM) / Best Value (BV) / ベンチマーキング |
Research Abstract |
本研究が目指している具体的な成果は、わが国における公共スポーツ施設の管理運営におけるVFM (Value for Money)評価指標の精査・確立と、公共スポーツ施設のモニタリングシステムの確立、モニタリングを踏まえた、経営改善のためのベンチマーキングサービスの確立である。本研究代表者による過去の研究(萌芽研究15650138、基盤B15300225)の継続と、その際に得られた成果やデータを活用し、4年度(18〜21年度)にわたって実施する。 本年度は、本格的な調査を実施する来年度以降のための準備期問として、情報収集と調査分析に力を注いだ。まず、6月から7月にかけて、本研究の先進国であるイギリスを訪問し、公共スポーツ施設のベンチマーキングサービスを共同で構築しているスポーツイングランドとシェフィールド・ハーラム大学の現地調査を実施した。研究者らにインタビュー調査を行い、現在のシステムの利用状況のほか、課題や問題点など包括的に話を聞きだすことができた その他、東京体育館や外部機関とともに自主的な研究会を設置し、現場担当者から率直な意見を集約することができた。 今年度蓄積することができた成果をもとに、来年度はわが国にある全ての公共スポーツ施設を対象としたアンケート調査に取り組む計画である。また、秋からは研究代表者が1年間イギリスに滞在し、現地事例の研究をさらに掘り下げていくとともに、日本で実施したアンケート結果とイギリスのデータとの比較研究についても取り組んでいくことを目論んでいる。
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