Research Abstract |
本システムは,学校安全担当者が学校安全対策の評価を包括的に行うためのスタンドアローンのソフトである。今年度は,ソフトの仕様を決定し,実装のためのコンテンツの大部分を決定した。具体的には,以下の通りである。 仕様としては,評価結果を数回分保存し前回や前々回の結果と併せて表示し,かつ比較結果を表示できること,評価項目には前項共通の項目と各学校が選択可能な項目から構成すること,実施項目の包括性をHaddon Matrixの視点,または学校安全教育・管理・組織活動の視点からチェックできること,評価作業の途中でデータを保存できること,評価結果を画面のみならず紙媒体に印刷もできること,評価結果はエクセルにデータとして保存できること,などを条件とした。 コンテンツとしては,利用目的,利用方法,評価項目(チェック項目),各評価項目の実施頻度,集計結果(実施状況,包括性の程度,以前の結果との比較)から構成することとした。また,評価項目の内容は,登下校中,在校中,校外授業中,在宅中などにおける日常的事故,交通事故,犯罪被害,自然災害,応急手当などから構成した。 さらに,評価システムを試用し評価するための学校を募集するため,ソフトの概要を説明するデモ用ソフトを作成し,2市の教育委員会においてデモを行った。その結果,教育委員会が要望する機能として,ソフトに市内の評価結果を総括する機能,イントラネットに掲載可能な機能が挙げられた。また,両市内の20校程度の小,中学校においてソフトを試用する見通しが立った。
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