2006 Fiscal Year Annual Research Report
携帯電話を用いた妊産婦のための健康情報コンテンツの構築と評価に関する研究
Project/Area Number |
18300224
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
平野 裕子 (小原 裕子) 九州大学, 医学部, 助教授 (50294989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 伸子 九州大学, 医学部, 教授 (60304846)
加耒 恒壽 九州大学, 医学部, 教授 (60185717)
大喜 雅文 九州大学, 医学部, 教授 (10160441)
井上 仁 九州大学, 情報基盤センター, 講師 (70232551)
多川 孝央 九州大学, システム情報科学研究院, 助手 (70304764)
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Keywords | ヘルスプロモーション / 情報システム / 妊産婦 / IT技術 |
Research Abstract |
平成18年度は、携帯電話コンテンツを構築するにあたり必要な基礎的なデータを得る目的で、以下の調査研究を行った。 1.SNS(Social Network Service)電子掲示板における「妊娠出産に関する掲示板」のデータ解析 対象と方法:わが国最大規模のSNSにおいて、2006年8月1日現在における「妊娠・出産」に関する電子掲示板における計32コミュニティのうち、公開されている最大規模のコミュニティ(会員計1153人)を選択し、キーワード毎にその内容を分析した。 結果:キーワードを用いて書かれた書き込み数は計319であった。うち、使用頻度の高いキーワード順に、1.「出産」(78)2.「妊娠」(58)3.「つわり」(38)4.「ママ」(29)5.「張り」(28)6.「胎動」(22)7.「流産」(21)8.「口」(20)9.「薬」(19)10.「仕事」(17)であった。 考察:使用頻度の高いキーワードほど、一般的な概念として前提なしに投稿者の共通認識の下に使われやすいものであることが考えられた。 2.携帯電話他、ITメディアを用いた妊娠出産に関する情報提供コンテンツに関する医療スタッフに対するヒヤリング 対象と方法:福岡県助産師会を通じ、調査協力を得ることのできた開業助産師および病院勤務助産師各1名に対して、携帯電話他、ITメディアを用いた妊娠出産に関する情報提供コンテンツの有用性に関する見解をヒヤリングした。 結果:2名の回答に共通していたのは、過度に携帯電話に依存する最近の妊婦の傾向に対する懸念、情報の漏洩に対する懸念、文字面のみでコミュニケーションをとることに対する、助産師としての介入の限界などがあげられた。
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Research Products
(5 results)