携帯電話を用いた妊産婦のための健康情報コンテンツの構築と評価に関する研究

2008 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 18300224
• Research Institution: Kyushu University
• Principal Investigator: 平野 裕子 Kyushu University, 医学研究院, 准教授 (50294989)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 平田 伸子 九州大学, 医学研究院, 教授 (60304846) ; 加耒 恒壽 九州大学, 医学研究院, 教授 (60185717) ; 井上 仁 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 講師 (70232551)
• Keywords: ヘルスプロモーション / 情報システム / 妊産婦 / IT技術

Research Abstract

平成20年度は、18年、19年に情報収集したデータを検討し、コンテンツを作成し、これを配信して実際に実験研究を行った。実績内容を以下に記す。
(1)コンテンツの製作
研究代表者および研究分担者間で会合を開き、妊娠・出産に必要なコンテンツ(共通コンテンツ:38、掲示板コンテンツ:27)を作成した。
(2)コンテンツ配信のためのプログラム作成共通コンテンツを、妊娠週に応じて一週間に一回配信した。掲示板コンテンツは、実験群に対してのみ配信した。
(3)エントリーおよびフォロー
研究協力者(助産師)の元、インフォームドコンセントを通じて、研究協力を呼びかけた。対象者はQRコードを通じて、研究代表者側のメールアドレスに関する情報を提供した。なお、妊娠継続ができなかった対象者においては、研究協力者が個別にグリーフ・ケアを行い、分析対象から外した。
(4)コンテンツアクセス状況の分析
ドロップアウト(エントリー直後にアクセスしなくなるケース・途中でアクセスがなくなるケース)が見られた。ドロップアウト数を少しでも減らすように、医療機関を通じ、コンテンツの配信を確認するお知らせを2度行った。
(5)コンテンツに対する評価
コンテンツ配信が終了した対象者には、順次、出産後一ケ月のGHQ(精神的健康尺度)得点を測定した。また、同時にコンテンツや掲示板の情報についても分析を行った。なお、3月末日現在、数人が研究継続中のため、それが終了次第データ結果の開示を行う。