2007 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の日常生活活動及び身体機能と免疫機能の関連の実態とこれに対する介入研究
Project/Area Number |
18300227
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
梅田 孝 Hirosaki University, 大学院・医学研究科, 准教授 (50311535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中路 重之 弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10192220)
高橋 一平 弘前大学, 大学院・医学研究科, 助教 (70400132)
福田 眞作 弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60261450)
坂本 十一 弘前大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (20292146)
下山 克 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (50312492)
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Keywords | 高齢者 / ライフスタイル / 身体機能 / 日常生活活動 / 免疫機能 / 好中球活性酸素産生能 / 好中球貪食能 / 血清オプソニン化活性 |
Research Abstract |
1.目的 本研究は,高齢者の身体活動状況及び身体機能,日常生活活動(ADL)と免疫機能の関連を明らかにするものである。また、平成19年度は18年度同様、対象者の身体活動状況,身体機能,ADLレベル,年齢ごとの免疫機能状況を把握すると共に、以下に示した結果をもとに運動・栄養に関する介入活動を行った。 2.方法 (1)健診及び介入活動場所:青森県弘前市岩木地区健康福祉センター (2)対象者:青森県中津軽郡岩木町に在住する男女成人1000名高齢者;60歳以上の男女住民500名一般成人;20歳以上60歳未満の男女住民500名 3.調査期間:平成19年4月中旬の10日間 4.測定項目 (1)身体組成値,(2)血液生化学検査,(3)好中球活性酸素種産生能及び貧食能,CD11bとCD16の発現量,(4)血清オプソニン化活性,(5)各種身体機能検査,(6)ADL及び介護レベル,(7)身体活動状況,(8)栄養摂取 5.平成19年度調査結果 (1)健診結果 (1)男性20歳代,女性30歳代の肥満者が多かった。(2)男女とも60歳未満の体力が劣っていた。(3)男女とも50歳未満で喫煙率が高かった。(4)男性で3合以上(日本酒換算)の飲酒率が非常に高かった。(5)男女とも運動習慣を持つ者の率が非常に低かった。(6)男女とも食習慣に問題があった(朝食抜きの割合が高い,塩分の多い食事を取る)。(7)男女とも50歳以上で歯の数が少なかった。(8)男女とも抑うつ度(心が落ち込む程度)が低かった。 (2)介入活動:週1回の健康運動教室と月1日の栄養教室を実施(参加者:約100名) 上記健診結果をもとに特に運動・栄養に関する介入活動を計画、実行した結果、これらの活動が高齢者を含む対象者全員に必要かつ有効となることが示唆された。したがって、次年度も本事業の事前計画通りに健診を実施すると共に、この結果に基づいた運動・栄養に関する介入活動を企画、実行し、効果を検証する。
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