2008 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリック症候群における体重変動パターンと予後に関する前向きコホート研究
Project/Area Number |
18300229
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
桂 敏樹 Kyoto University, 医学研究科, 教授 (00194796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 明子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70282209)
赤澤 千春 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70324689)
臼井 香苗 京都大学, 医学研究科, 助教 (50432315)
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Keywords | 体重変動パターン / ウェイトサイクリング / メタボリック症候群 |
Research Abstract |
20歳代から40歳代までの成人のうちメタボリック症候群(NCEP-ATPIIIの診断基準)である者を対象に体重変動パターンとメタボリック症候群の改善との関連を検証した。その結果、体重減少は女性では有意にメタボリック症候群を改善したが、男性では改善しなかった。ウェイトサイクリングは改善と関連がなかった。メタボリック症候群でない者を対象に体重変動パターンとメタボリック症候群の出現との関連を検証した。その結果、体重増加は男女共オッズ比が有意に1より大きく、男性では2.4、2.3、女性では2.2、1.6で若い世代ほど高かった。体重減少は男性と40歳代の女性でオッズ比が有意に1より小さかった。WCでは39歳までの男性はオッズ比が有意に1より小さかったが、女性ではいずれの年齢階級でも有意な関連はなかった。メタボリック症候群の全所見が全くない者では体重増加はもちろんウェイトサイクリングもメタボリック症候群を発症させることから、その影響は若い世代で大きかった。 メタボリック症候群の発症予防には肥満を改善し減量が必要であるが、適切な減量指導を行い、ウェイトサイクリングを生じさせないことが特定保健指導等の予防活動においても必要であると考える。
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