2006 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドローム予備軍のための上半身肥満改善プログラムの効果に関する研究
Project/Area Number |
18300231
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
伊達 ちぐさ 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (60047389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 由喜子 奈良女子大学, 生活環境学部, 特任講師 (40310841)
福井 充 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40173322)
岡本 尚子 奈良女子大学, 生活環境学部, 特任助手 (70437507)
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Keywords | 無作為化比較試験 / 食事教育 / 運動教育 / メタボリックシンドローム / 肥満 / インターネット |
Research Abstract |
インターネットのWeb上で食事摂取状況、身体活動状況、その他生活習慣の評価を行い、それらに基づいて個人別の食事教育、運動教育、その他の生活指導プログラムを提供する双方向性のメタボリックシンドローム予防システム(project health)を開発した。その概要は次の通りである。 (1)食事摂取の評価と個別教育:対象者はproject health上で料理を質問項目とした食物摂取頻度調査に回答する。それに基づいて、栄養素等摂取量と共に、主食、副菜、主菜、果物、乳・乳製品についての摂取SVを算出し、対象者にとって望ましい食事を料理レベルで示す。対象者は1カ月に1日、摂取した全飲食物をデジタルカメラで撮影し、画像をproject healthにuploadする。食事教育担当者はその画像から栄養素等摂取量を迅速に算出し、食事教育の影響を評価する。食事指導期間は1年間なので、対象者はデジタルカメラによる食事記録を約10日間実施することになる。 (2)身体活動のアセスメントと個別教育:開始当初に対象者はproject health上の行動変容ステージモデルに関連する質問に回答する。運動指導者は対象者のステージを決定し、ステージに見合った運動プログラムを作成する。対象者は、毎日の運動実践状況を携帯電話でproject healthに送信する。送信されたデータは1週間毎に整理され、運動習慣の形成過程を図示することによって対象者の行動変容をモニタリングする。運動習慣が意図したように形成されない、あるいは継続して体重の増加が認められる場合は、フィードバックして個別運動プログラムの修正を行う。 このシステムの運用上の問題点を明確にするため、男性勤務者を対象としてプレテストを実施した。予防システムの効果判定は、次年度以降に無作為化比較試験によって明らかにする予定である。
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