2007 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドロームにおける酸化ストレスと炎症の意義に関する研究
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18300236
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
内藤 通孝 Sugiyama Jogakuen University, 生活科学部, 教授 (10198012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 陽二 兵庫県大学, 環境人間学部, 准教授 (30305693)
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Keywords | 内臓脂肪面積 / 肥満 / トリグリセライド / 若年男性 / 経口脂肪負荷試験 / 喫煙 / 食後高脂血症 / メタボリックシンドローム |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に引き続き、メタボリックシンドローム(MS)の病態生理学的意義の解明を目的として、食後高脂血症と喫煙に注目して検討を行った。 (1)若年肥満男性とMSとの関わり MSの判定基準には高トリグリセライド(TG)血症が含まれており、空腹時採血で150mg/dL以上の基準が採用されている。しかし、内臓脂肪蓄積状態では、空腹時のTG値が基準値内であっても食後には異常高値を示す場合があり、判定基準の不備が指摘されている。我々は内容・量を基準化した脂肪クリームの経口負荷による脂肪負荷試験を設定した。今年度は、若年肥満男性を対象として、経口負荷試験を実施するとともに、内臓脂肪面積測定をはじめとするMSの評価を行った。これらの対象では、インスリン抵抗性はなく、空腹時TG値も基準値内であった。しかし、全員が内臓脂肪面積100cm^2を超えており、MS診断基準に含まれる内臓脂肪蓄積を認めた。若年肥満男性では、対照の若年健常男性に比べて、TGピーク値に達するまでの時間の遅延、試験終了時(6時間後)に負荷前値に回復しないなどのTG代謝の遅延が観察された。また、内臓脂肪面積は、空腹時TG値とは相関せず、負荷後4〜6時間後のTG値とよい相関を示した。今回の結果は、MSを見出すためには、空腹時のTGでは不十分であり、MSあるいはその予備群として対処すべき者が見逃されている可能性を示している。 (2)喫煙とMSとの関わり 今年度は若年女性(大学生)の喫煙者、受動喫煙者、非喫煙者を比較したが、肥満度、HDL-コレステロール、TG等MSの指標に差はなかった。酸化ストレス、血小板凝集能にも差は見られなかった。若年女性の喫煙において、心血管機能に対する急性影響は見られたが、酸化ストレス、血小板凝集能・凝固線溶系、炎症反応、血管弾性に対する影響は認められなかった。
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[Journal Article] Immunochemical detection of flavonoid glycosides:development, specificity, and application of novel monoclonal antibodies. 20082008
Author(s)
Kawai Y, Ishisaka A, Saito S, Uchida K, Shibata N, Kobayashi M, Fukuchi Y, Naito M, Terao J
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Journal Title
Archiv Biochem Biophys (in press)(印刷中)
Peer Reviewed
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