2006 Fiscal Year Annual Research Report
生活リスクの認知・対処および生活評価の構造に関する日米比較による実証研究
Project/Area Number |
18300247
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
奈良 由美子 放送大学, 教養学部, 助教授 (80294180)
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Keywords | 生活リスク / 生活評価 / 認知と対処 / 社会調査 / 日米比較 / 安全と安心 / リスクマネジメント / 信頼 |
Research Abstract |
本研究は、人々の生活リスクに対する認知・対処と生活評価の実態を把握し、両者の関係を明らかにすることを中心課題に据えながら、さまざまな生活状況の属性:a.環境変数その1としての相互扶助環境(地域特性とネットワーク特性、公的資源および共的資源の入手の程度)、b.環境変数その2としてのリスク環境(現実社会およびインターネット空間における動態的ハザードと静態的ハザード)、c.コンテクスト変数(ファミリーライフサイクル、家族人数、年収、資産)、d.構造変数(家族の凝集性、家族の集権性)、d.プロセス変数(リスクコントロール:リスクの回避・予防・軽減・分散、リスクファイナンス:リスクの保有・移転)が生活評価にどう関わっているかを、質問紙を用いた社会調査によって解明することを目的としている。 科学研究費の交付を受ける初年度の18年度にあっては、以下の課題を遂行した。課題1:14年3月に実施したJST調査のデータについての詳細な分析・考察。課題2:新たな調査を設計するための概念とモデルの精緻化。課題3:継続調査を実施するための準備(質問紙の再検討、調査対象者の把握等)。課題1また課題2についてはその成果を学会誌・書籍等に公表し、課題3については、調査全体企画、国内調査準備(前回調査および時系列調査の内容と質問紙の再検討)、対象者抽出フレームの作成、海外調査準備、海外調査実施に向けての現地調査会社情報収集確認等の作業を行った。
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